こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF：FASについて調べてみました。
このところFRBによる大規模な金融引き締めにより、かなり金利が上昇してきました。金利上昇となれば金融株は貸付金利も上昇するため軒並み上昇となるはずですが、そうでもないようです。コロナショックからの緊急的な金融緩和により金融株もある程度上昇していました。今後はどうなるのでしょうか？？
２０２２年８月１０日には７月のCPIが発表され予想＋8.7％に対して、＋8.5％にとどまりました。結果、米国株式市場は爆上げしました。今後については、市場が来年の利下げを織込む一方で中間選挙後の下落も予想されています。どうなるのでしょうか？？
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASとは
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY FINANCIAL BULL 3X SHARES)は、ラッセル1000金融サービスインデックスの300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
金融サービス関連の企業のETFのようです。FASの構成銘柄を見てみましょう。
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASの上位構成銘柄
| 銘柄名 | 比率(％) | |
| １ | Dreyfus Government Cash Mana | 3.84 |
| ２ | バークシャー・ハサウェイ | 3.13 |
| ３ | ドレファス・トレジャーズ・セキュリティーズ・キャッシュ | 2.49 |
| ４ | ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエア | 2.15 |
| ５ | JPモルガン・チェース | 1.99 |
| ６ | バンク・オブ・アメリカ | 1.41 |
| ７ | ウェルス・ファーゴ | 0.97 |
| ８ | S＆Pグローバル | 0.78 |
| ９ | モルガン・スタンレー | 0.71 |
| 10 | ゴールドマン・サックス・グループ | 0.68 |
バークシャーハサウェイはバフェット率いる投資会社として知られています。年平均のリターンが２０％にも及ぶ取れて世界中から注目されています。他には、銀行系の企業が目立ちます。１銘柄ごとの比率はそこまで大きくないです。
※証券会社によって情報が大きく違いますのでご注意ください。こちらはブルームバーグの物を参考にしています。
銀行・金融関連企業のETFですね。今後はどうでしょうか？
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASの今後
銀行関連企業の業績はここのところ良くない
一般的には、金利上昇することで貸付金利も上昇していくので業績は改善されると思いがちですがそうも単純ではないようです。銀行関連企業は、株や債券などの金融商品に幅広く投資を行う投資部門もあるようで株の損失を債券で穴埋めするなど状況の変化が起こっているようです。
一部の銀行では、コンセンサス予想は上回るもののコスト削減などを強いられる可能性も報じられています。順調に株価を上昇させることができるかは不透明です。
金利などの影響や景気の動向にも注意が必要かもしれません。
S＆P500(大型株)とレバレッジなしの比較
SPYはS＆P５００指数に連動するETFです。VFHはFASとはベンチマークは異なりますが金融関連のETFとなります。
長期で見ると断然SPYですね。もう少し短期の比較を見てみましょう。
S＆P500(大型株)と短期の比較
年初来で見ると同じようなチャートなっています。同じようなチャートであれば、よりセクター分散されている市場平均を買うことになると思います。
次は３倍レバレッジで比較しましょう。
SPXL(S＆P500指数３倍レバレッジ)との比較
同じようなチャートの形をしていますが、この期間で見るとSPXLがFASをアウトパフォームしています。金利上昇局面で有利とされていましたが直近の何か月かで見ても少しですがSPXLの方がパフォーマンスは良いです。
このところの優位性は見当たりません。
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASの基本情報
| 現在の株価(ドル) | 82.43 |
| 設定日 | 2008.11.6 |
| 経費率 | 0.95% |
| 52週高値(ドル) | 155.82 |
| 52週安値(ドル) | 56.32 |
| 年初来リターン | －36.82％ |
| 5年リターン | 11.24％ |
SPXLの年初来下落率が３７％程度ですので、優位性はありません。経費率も他の３倍レバレッジ商品と変わりがなく平均的な手数料です。５年のリターンはSPXLの２０％超には劣っています。
投資する理由を見つけるのは難しいかもしれません。
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASのチャート
Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF:FASのチャート
3倍レバレッジとの相性は？
現在、指数と比べても大きな上昇トレンドを見つけることができませんでした。３倍レバレッジ商品はブル商品であれば、上昇トレンドと相性が良く、ベア型であれば下落トレンドとの相性が良いです。このETFにも反対の値動きをするベア型商品のFAZが用意されていますが、現在の状況ではどちらも中途半端であって投資を行うことは難しいと思います。現状であれば、SOXL、LABUあたりが良いと思います。そうでなければ、まだ上昇していないCUREを狙うのもいいかもしれません。
かいじゅうはSOXLに狙いを定めています。
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