こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:CUREについて調べてみました。
Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares(CURE)について調べてみました。ヘルスケアセクターは、リセッションが見込まれる中ディフェンシブなセクターということで注目を集めています。今年初めまではエネルギーセクターがパフォーマンスは良かったのですが今後はどのセクターが来るか不透明なところはありますが、景気後退によりよりディフェンシブなセクターに注目が集まるのではないでしょうか?サル痘がどこまで広がっていくかわかりませんが少なからず影響があるのではないかと思っています。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares(CURE)とは
ディレクション・デイリー・ヘルスケア・ブル3xシェアーズ(Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares)は米国籍のETF(上場投資信託)。ヘルスケア・セレクト・セクター ・インデックス(ⅨVTR)の値動きの3倍(300%)の日次投資成果を目指すETFになります。
名前にデイリーとついているETFはつまり1日の値動きしか保証しないという意味のようです。つまり、他のレバレッジ商品と同じように2日市場が開いていれば指数との乖離が出てくる。しかも3倍ですので上にも下にも大きく動くことがメリットでもありデメリットでもある。
ヘルスケアセクターはどうか
リセッション予想で注目度上昇
VGT(情報技術)、VCR(一般消費財)、VHT(ヘルスケア)、VDC(生活必需品)、VPU(公益事業)、VFH(金融)、VNQ(不動産)、VDE(エネルギー)の各セクターETFのチャートを比較してみました。
ヘルスケアセクターは、ディフェンシブセクターと言われるだけあり、安定的に伸びてきています。さらに経済の状況的にリッセションを控えていると噂されていて、リッセションがもし来なくても景気後退は確実だと言われています。このような状況はヘルスケアセクターにとって有利に働くことと思います。
VGT(情報技術)とVCR(一般消費財)に長期のパフォーマンスでは劣っているのものの後半の激しい値動きがあり、ヘルスケアセクターは比較的安定して利益を出せています。
他のセクターとの優位性はありそう。指数との勝負に行きます。
S&P500とヘルスケアセクター
ヘルスケアセクターのパフォーマンスはS&P500指数を上回っています。今後もその傾向はしばらくは続く可能性があります。セクターに絞ることでリスクは増加しますので指数を上回っているといってもこのくらいのリターンがなければ指数を買う方が良いでしょう。もっとリターンに差があってもいいくらいです。
SPXL(S&P500指数3倍レバレッジ)との比較
こちらはもう少し長い期間のチャートを比較しました。CUREの方がパフォーマンスが上回っています。やはりセクターを絞り込むことで一定のリスクをとることになるので結果は悪い方向に転ぶ可能性もあると思います。
S&P500指数はヘルスケアの比率が約14パーセント程度あります。ヘルスケアやハイテクによって押し上げられている感はありそうです。
SPXLについて詳しく知りたい方はこちら↓
【3倍レバレッジETF】SPXLに投資はやめとけ!!ジュニアNISAについても考察!!
状況的にもヘルスケアセクターの優位性はまずまず高いと思われます。
Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares(CURE)の基本情報
現在の株価(ドル) | 107.41 |
設定日 | 2011年6月15日 |
経費率 | 0.95% |
52週高値(ドル) | 149.575 |
52週安値(ドル) | 81.6 |
年初来リターン | -25.84% |
5年リターン | 20.58% |
短い期間で見ると下落傾向にあるので、投資のチャンスかもしれません。
Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares(CURE)のチャート
CUREのチャート
トレーディングビュー提供のCURE(ヘルスケア・3倍レバ)チャート
長い期間で見て右肩上がりです。
レバなしXLVとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
この期間で見ると3倍レバレッジの威力をうまく吸収できています。
期間によってはうまく行かないこともあるようです。次のチャートを見てください。
ここ最近1年間のチャートですが、この期間で見るとあまり3倍レバレッジの意味がなかったといえます。
トレンドを掴めなければ、余計なリスクをとることになります。
Direxion Daily Healthcare Bull 3x Shares(CURE)の上位銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | ユナイテッドヘルスグループ | 10.11 |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 9.54 |
3 | ファイザー | 5.91 |
4 | アッヴィ | 5.52 |
5 | イーライリリー・アンド・カンパニー | 5.32 |
6 | メルク | 4.89 |
7 | サーモフィッシャーサイエンティフィック | 4.29 |
8 | アボット・ラボラトリーズ | 3.88 |
9 | ダナハー | 3.37 |
10 | ブリストル・マイヤーズ スクイブ | 3.28 |
上位銘柄の比率は高目で64銘柄が組入れられています。セクターETFは、セクターがトレンドにあっていたり時代背景に即していればリターンを得られる一方逆であれば厳しくなるのでよく状況を見て投資を行う必要がありますね。
3倍レバレッジとの相性は??
ここはとても難しい判断になります。ディフェンシブなセクターだけに大負けはないと思いますし、来年上昇するのではないかと期待されるユーチューバ―やブロガーが増えてきました。しかし3倍レバレッジの特性上一度下落トレンドになると一気にマイナス幅が膨れ上がってしまうことも考えられるので慎重に判断したいところです。
指数に連動したレバレッジ商品はここ数年は指数のレバレッジなしの商品に投資をするより良いリターンをあげてきました。今後上昇トレンドが続くのであればレバレッジ商品の方がリターンをあげることができますが、今後のリセッション・景気後退を考えると過度な期待は禁物かもしれません。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!
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