【レバレッジ投資信託】変わり種ＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍　スイッチは機能しているのか？

かいじゅう

こんにちは、かいじゅうです。今回はＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍の記事です。

この投資信託は変わり種の投資信託でNASDAQ１００指数をベンチマークに採用していて、スイッチ運用するものです。NASDAQ１００指数にレバレッジをかけるという点では、レバナスやNASDAQ３倍ブルなど他の商品にも採用されていますがこの投資信託の変わり種たる所以はＳＯＭＰＯスイッチ戦略にあります。とてもユニークな投資信託ですので、なるべく詳しく調べていこうと思います。

過去にレバナス関連の記事も書いています。こちら↓

【７月28日新レバナス誕生】auAMレバレッジ NASDAQ100(auレバナス)コスト激安！！乗り換えるべきか？？

※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。

かいじゅう

こんにちは、かいじゅうです。今回はＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍の記事です。

ＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍の特徴

短気向きの商品であること

レバレッジ比率が２．５倍となっているため、高レバレッジの部類であり運用期間が短いことから何とも言えない部分もありますが、ベンチマークが比較的ボラティティの高い指数であるNASDAQ１００指数であることと高レバレッジということで短期向けの商品と見ていいでしょう。

ただ、ＳＯＭＰＯスイッチ戦略（ＮＡＳＤＡＱ100）がどの程度効力を発揮するのかわかりませんので、それ次第では評価が変わるかもしれません。

本領発揮はこれからか？ＳＯＭＰＯスイッチ戦略（ＮＡＳＤＡＱ100）とは？？

平常時はNASDAQ100指数に2.5倍程度のレバレッジをかけたリターンの獲得を目指す一方で、市場下落が予想される局面では機動的にNASDAQ100指数のポジションを解消することで下落の影響を抑える運用を行う戦略です。

との記載がありました。平常時は、NASDAQ１００指数の２．５倍程度のポジションを保有するが、モルガン・スタンレーが開発した投資環境局面を判断するシグナルが転倒した場合は、ボジション解消し基準価額の上下をなくすということのようです。もしこれが有効に機能した場合は、基準価額が下がることが少なくなるはずですのでパフォーマンスは良くなるはずです。逆に基準価額が下がった時を狙うような投資方法は厳しいくなるはずです。

為替ヘッジなしだが特殊な方法を要いて為替リスクを軽減

主要投資対象とする円建債券は担保付スワップ取引を利用します。
●担保付スワップ取引とは、実際に対象資産を保有していなくとも、相手方（主に金融機関）に対し
て金利等を支払う代わりに、対象資産のパフォーマンスを受け取るスワップ契約を締結すること
で、実質的に投資を行っているのと同等の投資効果を享受できる取引のことです。
●担保付スワップ取引を活用することで、為替変動リスクの影響を受けるのは担保付スワップ取引
におけるリターン（損益）部分等に限定されます。
また、担保付スワップ取引のリターン（損益）部分においても米ドル売り／円買いまたは米ドル買
い／円売りの為替取引をした場合の投資成果を日々反映することにより、さらに為替変動リスクを
低減する運用を行います
出典：ＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍交付目論見書

これを読むと金利はかかってしまうが損益部分にしか為替リスクがかからなくなっているので、原本部分の為替リスクはないとも読み取れます。金利はそれほど高額なものを払うはずもないのでお得ということでしょう。

かいじゅう

これだけ聞いても使えるのかよくわかりませんね。少なくとも1年間運用を見てみましょう。

ＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍の基本情報

個人的な感想としては、これだけの手間のかかる運用方法を採用しているのにコストは1％以下であること。レバナスで有名なiFreeレバレッジNASDAQ100も0.99％ですので、コストは安く抑えているという印象を受けます。1年運用をしてみないとわかりませんが、実質コストはもう少し高くなってくるのではないかと考えています。

レバレッジ特有の減価リスク

このように上げ下げを繰り返すとパフォーマンスが悪くなることがあります。これは2倍の例ですので、2.5倍となるともう少しリスクが高くなります。③と④のパターンは滅多にないパターンですので、現実的ではないですが③のような相場になればレバレッジの強みを最大限に生かすことができます。

NASDAQ100指数との相性は？？

これまで長い間右肩上がりで上昇を続けてきました。NASDAQ100指数にレバレッジをかけることは利益を最大限にあげる近道のようにも見えますが、気になることも出てきています。下の図をご覧ください。

グロース銘柄の今後10年間のパフォーマンス予想を見ると0.1%となっており、グロース株を多く含むNASDAQ100指数にとって厳しい未来となりそうです。

最近の月次レポート

○運用経過
当ファンドは、2022 年 5 月 9 日に設定し、スペースⅡリミテッドが発行する円建債券の組入比率を高位に保ちました。シグナル
消灯時（平常時）は NASDAQ100 指数（米ドルベース）に 2.5 倍程度のレバレッジをかけたリターンの獲得を目指し、シグナル点
灯時（市場の下落予想局面）では機動的に NASDAQ100 指数のポジションを解消し、市場下落の影響を抑える運用を行いました。
設定時にはシグナルが点灯し、リスク回避局面と判断してポジションを取りませんでした。5 月後半にシグナルが消灯したため平
常時と判断を変更し、NASDAQ100 指数（米ドルベース）に 2.5 倍程度のレバレッジをかけたリターンの獲得を目指しました。そ
の後、6 月中旬に再度シグナルが点灯し、リスク回避局面と判断してポジションを解消しました。
出典：ＳＯＭＰＯスイッチ ＮＡＳＤＡＱ１００ レバレッジ２.５倍　月次運用レポート

やはり、月次レポートを見てもNASDAQ100指数の状況は良くないため、シグナルが点灯してポジションを解消しているようです。このポジションの解消がどの程度の手数料に係ってくるのかわかりませんので、ある程度の運用期間後に同じようなレバレッジ商品と比べて判断すればよいと思います。

かいじゅう

個人的には基準価額が下がらないために安値でのスポット買いによる爆益がないので寂しい

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