こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:NUGTについて調べてみました。
最近の米国市場はインフレの10月CPI発表でインフレがピークアウトしたという予測から、急騰後横ばいといった感じです。今後は、11月のCPI次第ではどちらにも振れそうな現状となっています。
先週、金鉱株ETF:GDXの記事を書いてみたのですが、金鉱株には2倍レバレッジ商品も存在しているので、調べてみました。結果的には、GDXで十分ボラティリティも高いし投資しなくてもよいかと思いますが、急騰時はかなりのパフォーマンスを出すかもしれません。金鉱株の今後についてはGDXの中で書いています。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー 金鉱株 ブル2倍 ETF:NUGTとは
Direxion デイリー 金鉱株 ブル2倍 ETF(DIREXION DAILY GOLD MINERS BULL 2X SHARES)は、NYSE Arcaゴールドマイナーズインデックスの200%のパフォーマンスに連動した投資成果(手数料および経費控除前)をあげることを目指す。
ベンチマークについては、GDXと同じようですね。
金鉱株のパフォーマンスについて
SSO(SP500レバ2倍)、QLD(NASレバ2倍)と比較
5年チャート
5年のチャートで見ると、指数の足元にも及びませんコロナ前はある程度上昇していましたがコロナショックでの大幅下落から立ち直れていません。レバレッジ商品との比較ですので、それぞれに下落幅はすさまじいですが長期では指数には勝てなさそうですね。
年初来からの比較
年初来で見ると上昇した時期もあったようですが、指数と同じ水準までに下がってきてしまっています。インフレ抑制のため金利上昇が続いているためにNASDAQ100指数の2倍レバレッジのQLDはかなりの下落幅となっています。
金も注目されていますが、中々短期的には良い局面にはあっても本格的な上昇までには至っていない現状があります。金が上がれば金鉱株にもそれなりの上昇が期待できますがどうでしょうか?
まだまだ分かりませんね。直近のチャートも見てみましょう。
3か月比較
ここまで小さくすると、NUGTの上がり幅が見て取れます。同じ2倍レバレッジと同士で比べていてもボラティリティの高さがわかります。その分の上げ幅はかなりのものとなりますが、難しそうですね。
下げ幅と上げ幅が難しく上級者向けでしょうか?安値で買えれば、期待できそうですが・・・
Direxion デイリー 金鉱株 ブル2倍 ETF:NUGTの基本情報(2022.11.18)
現在の株価(ドル) | 31.20 |
設定日 | 2010.12.8 |
経費率 | 0.86~1.16(証券会社により) |
52週高値(ドル) | 82.860(2022.4.18) |
52週安値(ドル) | 20.300(2022.9.26) |
年初来リターン | -38.99% |
5年リターン | -26.64% |
年初来から見ても、5年の長い期間から見ても下落率はそれなりのものとなっています。この商品に限ってのことではないですが、レバレッジ商品は短期目線での投資を念頭に置いて、扱うべきだと思います。特に金鉱株はチャートをみても資金が抜けやすくボラティティが高くなる傾向にあるので注意したいところです。損切のラインは高めに設定して、自動で損切りできるように設定しておかないとあっという間に下落して対応できないなんてことになりそうです。
最高値と最安値が5か月の間に集中しているところに注目してほしいです。
レバなしとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
GDX(金鉱株レバなし)、NUGT(金鉱株2倍レバレッジ)の5年比較チャート
5年が長期というかは不明ですが、レバレッジ商品を長期で持つのは危険でNUGTについても厳しい結果となっています。GDXであっても十分上がり下がりが激しい商品ですので、投資タイミングについては慎重に行う必要がありそうです。
GDX(金鉱株レバなし)、NUGT(金鉱株2倍レバレッジ)の年初来比較チャート
年初来から見ても、レバレッジありが負けている状況です。ベンチマークが上昇している時のパフォーマンスはさすがですが、金鉱株は金と比べても資金が抜けやすく安定感が感じられません。
GDX(金鉱株レバなし)、NUGT(金鉱株2倍レバレッジ)の3ヵ月比較チャート
ここまで、大きくしてみると2倍レバレッジの威力を感じることができます。しかし、上がり下がりが激しいために減価リスクが発生しているせいかパフォーマンスが2倍未満となっています。ここまで見て、余りおすすめできないとお思いました。
NUGTは短期向けですね。難しいので投資しないのが一番かもしれません。
余計なリスクとなってしまっている良い例かもしれません。
Direxion デイリー 金鉱株 ブル2倍 ETF:NUGTの上位構成銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | ニューモント | 12.89 |
2 | バリック・ゴールド | 10.27 |
3 | フランコ・ネバダ | 9.09 |
4 | アグニコ・イーグル・マインズ | 7.69 |
5 | ウィートン・プレシャス・メタルズ | 5.67 |
6 | ニュークレスト・マイニング | 4.28 |
7 | ゴールド・フィールズ | 3.82 |
8 | ノーザンスター・リソーシズ | 3.54 |
9 | ロイヤル・ゴールド | 3.39 |
10 | ズージ・マイニング | 2.98 |
GDXと同じベンチマークですので、GDXの上位銘柄を書いています。実際はNUGTはレバレッジ商品ですので、レバレッジ商品特有のものが入っています。参考までにご覧ください
レバレッジとの相性は??
レバレッジとの相性は最悪とまではいきませんが、より投資を難しくしてしまう可能性があります。これから、金や金鉱株が来るといったような意見もチラホラあるので、金鉱株自体には期待を持つことは悪くないと思いますが、レバレッジをかけることで、投資のタイミングと利確のタイミングが異常にな難しさになると想像できました。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!
ひとこと社会心理学『人が群れたがる理由』
日常生活の学校や職場の人の中にも群れたがる人たちがたくさんいると思います。それは学校や職場の中でその人が『不安』を抱えているからだと考えられます。人が群れたがる理由としては、自分が『不安』な事柄がある場合に他人も同じように『不安』を抱えてることを確認し安心したいという心理が働きます。これはより強い『不安』な状態心配な事柄がある場合により顕著になるようです。株に投資を行っている方の中でもSNSで同じような銘柄に投資を行っている人と互いにフォローしあったり、いいね!を押したりして群れている現象が起きると思います。そういった現象は投資に対する不安から発生しているのかもしれません。
そんなかいじゅうもSNS群れをなしています。
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