こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:BRZUについて調べてみました。
日頃よりインデックス投資と日本株の高配当(株主優待)銘柄中心に投資を行っているかいじゅうですが、最近セクターローテーションというのがあるのを知りました。さらにそのほかにも米国がリッセションまじかとなっていることとバフェットがタイワンセミコンダクターの株を爆買いしたことにより、新興国ブームが到来するのではないかという動画を見て、新興国について興味を持ちました。
タイワンセミコンダクター購入の真意はわかりませんが、アップル株をかなり所有しているバフェット的にはアップルの買い増し的なものだともいわれていますので、新興国だからとかは関係ない気がしますがわかりません。
今回は、新興国の中ブラジルのETFについて調べてみました。新興国はどうなんでしょうか??前回は中国が牽引しましたが、今回はインドでしょうか??インドもかなり株が割高とか言われていますのでメキシコ・ブラジルでしょうか??皆さんはどう思いますか??
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー MSCI ブラジル ブル2倍 ETF:BRZUとは
Direxion デイリー MSCI・ブラジル・ブル2Xシェアーズ(Direxion Daily MSCI Brazil Bull 2X Shares)は、MSCIブラジル25/50指数の200%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
ブラジルの大型株にレバレッジをかけて投資できるETFですね。
ブラジルの今後
成長余地はあるが・・・
2000年代に新興国投資ブームがあり、期待されていた時期もありますが思ったようなパフォーマンスはあげられていません。米国株との比較や構成銘柄を見ながら、少しずつ考えていきます。ブラジル自体は政治汚職が問題視されていて、新興国→先進国の仲間入りには程遠い状況です。年代別の人口分布は日本などと比べると若い世代が多く泣ていますが、若年層は先細りとなっているため、インドのように若年層が多い理想的なピラミッドを形成しているわけないため、とても魅力さ的というわけではなさそうです。輸出品も穀物や石油や鉱石などの資源が大半を占めているため、やはり新興国ぽさがぬぐえない感じがします。現状では微妙な投資先としか見えない感じです。
新興国からの脱却ができるかがカギとなりそうですね。
SSO(SP500レバ2倍)、QLD(NASDAQ100レバ2倍)との比較チャート
基本的には、米国株式が強かったここ数年は話にならないレベルだったということがわかります。新興国投資ブームも終わり米国1強時代でした。これからの10年間は新興国のパフォーマンスが良くなるという予想もあるので注視していきたいと思います。
もう少し最近の比較チャートをみてみます。
SSO(SP500レバ2倍)、QLD(NASDAQ100レバ2倍)との比較
ここ一年のチャートをみると米国株が下落しているために、パフォーマンス早くなっていますがとても良いというわけではありません。輸出先が中国、米国が多くなっているのでそちらの景気悪化の影響は受けてしまう可能性があります。
Direxion デイリー MSCI ブラジル ブル2倍 ETF:BRZUの基本情報(2022.11.23)
現在の株価(ドル) | 69.09 |
設定日 | 2013.4.10 |
経費率 | 0.91%(楽天証券) |
52週高値(ドル) | 128.88 |
52週安値(ドル) | 54.41 |
年初来リターン | +5.49% |
5年リターン | -44.30% |
経費率についてはレバレッジ商品としては平均の水準です。5年リターンはかなり悪い数値となっていますが、年初来は+となっています。ここ数年は横ばいが続いているようですので、レバレッジ商品に投資を行うには何か決定的な根拠が必要になりそうです。
次はレバなしとの比較をしていきます。
Direxion デイリー MSCI ブラジル ブル2倍 ETF:BRZUのチャート
Direxion デイリー MSCI ブラジル ブル2倍 ETF:BRZUのチャート
ここ一年間は上がったり下がったりとかなりボラティティが高い状況です。
レバレッジなしの商品と比べてみます。
レバなしとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
5年比較チャート
1年比較チャート
3か月比較チャート
ここ最近はあまりレバレッジを投資するのは難しそうなチャートをしています。上下を繰り返すことで元本が減少してしまうレバレッジには不利な環境かもしれません。投資を行うのであれば、レバレッジなしですが、現状では厳しい気がします。
次は上位構成銘柄です。
Direxion デイリー MSCI ブラジル ブル2倍 ETF:BRZUの上位構成銘柄(2022.9.30)
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | ヴァーレ(素材) | 16.03 |
2 | ブラジル石油公社(エネルギー) | 7.82 |
3 | イタウ・ユニバンコホールディングス(金融) | 7.45 |
4 | ブラジル石油公社(エネルギー) | 6.77 |
5 | ブラデスコ銀行(金融) | 5.12 |
6 | ブラジル・ボルサ・バルカオン(金融) | 4.33 |
7 | アンベブ(生活必需品) | 3.96 |
8 | ウェグ(資本財・サービス) | 3.20 |
9 | ロカリザ・レンタカー(資本財・サービス) | 2.71 |
10 | ブラジル中央電力(エネルギー) | 2.46 |
新興国らしく素材・金融・エネルギーが上位を占めます。これが中国のようにテック株が跳進して銘柄が変わっていくなんてことはないと思われますので、政策などで劇的に経済発展などを遂げる可能性が高くなるなど、変化が必要になってくると思います。まずは政治汚職の根絶からかもしれません。今後はわかりませんが今はなしでしょう。
ブラジルはしばらく厳しいかもしれません。
ひとこと社会心理学『パニック』
投資会のパニックと言えば暴落があります。このような人が悲観することで起きてしまいますが、すべての事柄でパニックが起こるわけではないそうです。『パニック』に陥る原因としてはその事柄の大きさや意味よりも財産や命が切迫した危機にある状態で、その危機に対する脱出ルートが限られている場合に起きやすいそうです。そういった意味では、投資はパニックが起きやすい状況にあるのかもしれません。
かいじゅうは日々下がるたびにパニックですね。