こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍バイオテックETFのLABUについて考えてみました。
2022年7月現在、米国市場はFRBの金融引き締めの影響もあり、主要3指数が大幅に下落しています。今後の投資対象を考える中で、来年の米国市場はディフェンシブなヘルスケアやバイオテック株が強いのではないかと言われています。今回は、ディレクション・デイリーS&Pバイオテック・ブル・3Xシェアーズ(Direxion Daily S&P Biotech Bull 3X Shares)【ティッカーコード:LABU】について調べてみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
LABUとは
Direxion デイリーS&Pバイオテック・ブル・3Xシェアーズ(Direxion Daily S&P Biotech Bull 3X Shares)のことです。米国市場に上場された投資信託(ETF)でS&Pバイオテクノロジー・セレクト・インダストリー指数の日次パフォーマンスの3倍(300%)の投資成果を目指すものです。
3倍レバレッジ商品ということで投資タイミングが難しそうですね。バイオテクノロジーは今後どうでしょう??
バイオテクノロジーの今後
2008年~2019年あたりから、XBIがSPY(S&P500)をアウトパフォームしています。2022年の下落相場でのダメージはかなり厳しいものがありますが、今後はリセッションも見込まれていますので、リッセション時でもある程度一定した収益を上げやすいバイオテクノロジーセクターは期待ができるかもしれません。
市場の未来は予測不能ですが、それでも一定の収益は得られそう。
LABU基本情報
現在の株価 | 9.40ドル |
52週高値 | 71.96ドル |
52週安値 | 4.06ドル |
経費率 | 0.95% |
年初来リターン | -73.89% |
5年トータルリターン | -32.00% |
3年トータルリターン | -42.22% |
3か月トータルリターン | -43.78% |
やはり経費率が高配当ETFやインデックスETFと比べると高いと感じてしまいます。高配当ETFなどは値動きや利回りが地味で長期ホールドが前提になる方が多いと思いますので経費率を気にする必要があると思いますが、3倍レバレッジETFの場合は、上昇トレンドに入った時の利益はかなり高いものになることが期待できるので、気にする必要はないと思います。
やはり経費率は高めですね。こちらは物凄い下落幅ですね。
構成銘柄(上位10社)
銘柄名(ティッカー) | パーセンテージ(%) |
ノババックス(NVAX) | 1.50 |
ツイスト・バイオサイエンス(TWST) | 1.46 |
グローバル・ブラッド・セラピューティックス(GBT) | 1.42 |
フェイト・セラピューティックス(FATE) | 1.39 |
アイオバンス・バイオセラピューティックス(IOVA) | 1.38 |
インテリア・セラピューティックス(NTLA) | 1.37 |
ビーム・セラピューティックス(BEAM) | 1.32 |
アミカス・セラピューティックス(FOLD) | 1.28 |
PTCセラピューティックス(PTCT) | 1.27 |
アローヘッド・ファーマシューティカルズ(ARWR) | 1.26 |
上位10社計(全構成銘柄134社中) | 13.65 |
ノババックスはコロナワクチンで有名ですよね。ほかにもインフルエンザのワクチンなど開発を行っています。当たり前ですがバイオテクノロジーの企業が多数含まれています。新薬の開発や新たな治療法の研究を行っている企業が多く含まれている印象です。上位10社の割合はそこまで大きくありませんでした。
2023年~2025年の間には、リッセッションが来ると言われています。どのセクターが生き残っているかわかりませんが、一般的にリッセッション(景気後退)となっても業績が落ちにくいセクターを選ぶことは重要かもしれません。
一般消費財や公益も強そうですが、バイオテクノロジーも投資妙味はあるのではないでしょうか?
今後の市場環境次第ですが、地合いは良さそうですね。
上位構成銘柄とXBIチャート
LABUだとわかりずらいので、XBI(ローソク足)で比較しています。やはり10社とも上昇幅は違いますが概ね相関関係があり、2020年あたりはバイオテクノロジーセクターは全体的にパフォーマンスが良かったと思われます。
バイオテクノロジセクターは『夢を買う』時代は終わり、新薬の開発や治療法の確立などが進みある程度安定して収益を上げることができるようになってきているとされています。ハイテクなども今後さらに伸びると言われていますがより人間の命の部分に近いセクターですので人間の社会生活にとって必要不可欠な物でしょう。
LABUチャート
LABUチャート(1年)株式併合も視野に入る水準
3倍レバレッジ商品らしく下落トレンドになればこのようなチャートになってしまいます。10ドルを切ってしまっているので今後償還はないと思いますが、株式併合の可能性はありそうです。総資産額が775.25(百万ドル)ですので償還はないと思います。株式併合の比率によっては端数が返金となるところに注意が必要です。
株式併合については、CWEBの株式併合時に記事を書きていますので参考になると思います↓
3倍レバレッジは下落していくと底が見えません。もう少し長期のチャートを見てみましょう。
LABUチャート(5年)
2021年2月には162.50ドルを付けていますが、その後は下落トレンドなのがわかります。下落トレンドになればい日あたり3倍の値動きで落ちていくのであまり気にすることはありません。トレンドが変われば一気に上昇することもあるので、投資を行うときはそういった商品であることを理解する必要があります。
長期で見てもボラティリティが高いですね。
LABUとXBI(レバなしバイオ)1年比較チャート
レバなしのXBIと比較してみました。下落幅は3倍とまではいきませんがかなりの物です。ホルダーの方は辛抱が必須ですね。
LABUとXBI(レバなしバイオ)5年比較チャート
XBIをアウトパフォームしている時期が意外と少ない気がしてしまいます。レバなしXBIでも良いのかもしれません。長期低迷で低減をしてしまうと勿体ない気がしますが買うタイミングがばっちり合うと強烈な利益を生むかもしれません。
まとめ
かいじゅうはここまで調べてみましたが、3倍レバレッジを買うのであればSOXLにしようと思いました。今後の需要や収益の面で半導体の方がより有利だと思いました。
過去にSOXLの記事も書いています↓
【償還の危機??株式併合??】3倍レバレッジETF:SOXLは大丈夫!?1桁代へまっしぐら!
迷った結果TRMD利確したドルはSOXLに投資します。
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