こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:YINNについて調べてみました。
ここのところ、米国3指数が下落していますが中国株もそれ以前から下落をしてきています。今回は、中国の大型株指数に3倍のレバレッジをかけた商品の紹介です。基本的にはあまりおすすめできませんが、中国株は上昇トレンドとなった時のスピード感が魅力かもしれません。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー FTSE中国株 ブル 3倍 ETF:YINNとは
Direxion デイリー FTSE中国株 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY FTSE CHINA BULL 3X SHARES)は、FTSEチャイナ50指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
FTSEチャイナ50指数は、中国大型株の指数です。
中国株の今後
中国に株はカントリーリスクが大きい
中国大型株指数ETFのFXIチャートです。設定された2004年8月からのチャートをみると、設定された当初の伸びが凄まじいです。その後は上下を繰り返し、現状は下落トレンドになっています。これは、中国特有のカントリーリスクによるものが大きく、当局の企業に対する規制が厳しくなったことへの警戒感がいまだに続いています。
米国に上場していた中国株は上場廃止となっている銘柄もあるので、今後の展開次第でより一層の下落が起こる可能性があります。
逆にその規制がうまく行けば、GDPで数年後には米国を抜いて世界一位になる可能性が高いと言われていますので再度の上昇も期待できるかもしれません。
投資を行う場合は、今後の展開に注意を払いつつ行いましょう。
S&P500(米国大型株:SPY)とFTSEチャイナ50指数(中国大型株:FXI)の比較
見ての通り直近の米国株の下落があっても米国株の圧勝です。中国株も同じように下落をしています。
積立投資でも一括スポット投資でも米国一択状態です。比較できる状況ではありません。
SPXL(S&P500指数3倍レバレッジ)との比較
YINN設定来のチャートでS&P500の3倍レバレッジETFのSPXLと比べると、当初はYINNがパフォーマンスが良かった時期があるようですが、現状では大差をつけられています。中国株もコロナショックからの早期立ち直りを見せ上昇していた時期がありますが、厳しい状態です。
SPXLについて詳しく知りたい方はこちら↓
【3倍レバレッジETF】SPXLに投資はやめとけ!!ジュニアNISAについても考察!!
短期で切り取ればYINNが上回っていた時期もありそうです。
Direxion デイリー FTSE中国株 ブル 3倍 ETF:YINNの基本情報
現在の株価(ドル) | 62.8300(2022.8.24) |
設定日 | 2009.12.3 |
経費率 | 0.95% |
52週高値(ドル) | 271.12 (2021.9.7) |
52週安値(ドル) | 56.00 (2022.3.15) |
年初来リターン | -56.65% (2022.8.24) |
5年リターン | -34.95% (2022.8.24) |
手数料は3倍レバレッジ商品としては標準的な数値です。年初来リターンはS&P500の3倍レバレッジであるSPXLでも約40%ですので、かなりの下落幅があります。この1年で中国当局のネット企業に対する規制やロシアとの関係、米国との対立など様々なニュースがでてその度に下落してしまいました。
まだまだ下落の可能性はあります。
レバなしとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
基本的には黄色のFXI(レバレッジなし)が上回っていますが、注目してほしいのは赤丸の部分です。何度かトレンドがありその度に3倍レバレッジの急激な上昇がありました。まさに短期投資に向いている?商品かもしれません。
もちろん、インデックスのように積立投資をすることは基本的にはできそうにありませんので、現時点では投機的な商品です。
期間によってはもの凄いパフォーマンスです。投資は難しそうです、
の上位構成銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | メイトゥアン | 8.62 |
2 | テンセント・ホールディングス | 8.18 |
3 | アリババグループ・ホールディングス | 8.12 |
4 | JDドットコム | 6.08 |
5 | チャイナコントラクション | 5.07 |
6 | 中国工商銀行 | 4.55 |
7 | バイドゥ | 4.31 |
8 | 中国平安保険 | 3.91 |
9 | 薬明生物技術 | 3.75 |
10 | BYD | 3.56 |
中国の大型株指数とあって、有名な企業が並んでいます。アリババなどはもう少し上位だった時期もありますが現在は順位が下がってきています。
※レバレッジ特有のものは省いています。
3倍レバレッジとの相性は??
この商品は3倍レバレッジとの相性はなかなか良いと思います。上昇トレンドとなった時の上昇が凄まじく短期投資向きだからです。しかし、今の状況で上昇のきっかけを探すことが難しいので、投資=損となってしまいそうなのでかいじゅうは投資できなさそうです。
かいじゅうは中国株の2倍レバレッジCWEBにも投資を行っていますがかなりのマイナスを食らっています。マイナス幅が大きくなってしまい損切りせずにそのままにしています。レバレッジ商品は大きく上昇することもありますがマイナス幅も中々のものですので、リスクを考えたうえで投資を行いたいものですね。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!