こんにちは、かいじゅうです。今回は米国一般消費財セクターETFについて調べてみました。
この記事は11月10日朝に書いていますが、本日の23時に10月CPIが発表されます。その結果によっては、
株価が大きく動くと考えている方は多いのではないでしょうか?かいじゅうは、予想の7.9%と大きく乖離すれば大きく動く可能性があると考えています。理由は、11月初旬のパウエル議長の会見で10月CPIの数値の悪化が示唆されていたためです。今後の市場は12月には上昇してくると思われますがどうでしょうか??
そんな中インフレ局面でも強さを見せ始めている一般消費財ETFに注目してみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
バンガード・米国生活必需品セクターETFとは
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VANGUARD CONSUMER STAPLES ETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・生活必需品25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。米国の生活必需品セクターの大型株、中型株、小型株に投資する。当インデックスは、米国の生活必需品セクター株式銘柄で構成されている。このセクターは、食品・飲料・タバコの製造業者・流通業者のほか、非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者など、傾向的にそれほど景気循環に対して敏感でない業種の企業で構成されている。
食品・飲料は比較的に価格転嫁が容易で今回は好決算が続出しています。
バンガード・米国生活必需品セクターETFの今後
2023年は一般消費財セクターも良さそう。(長期チャート)
設定来で見ると右肩上がりになっています。一般消費財セクターは、インフレ時にも商品に価格転嫁できる企業も多いために下落幅は小さくなっています。また、老舗企業であり、高配当の銘柄も多くキャピタル以外にもインカムゲインも狙えるという特徴も持っています。
年初来からのチャートも見ていきましょう。
2022年はボックス相場となっている。(年初来チャート)
年初来のチャートはボックス相場ですが、直近の決算は良くなっています。それにより、10月末からは上昇してきています。年初来ではマイナスになっていますがS&P500よりは下落幅は小さくなっているようです。下記で指数とパフォーマンスを比べていきます。
年初来も悪くなく年末にかけて期待できそうなチャートですね。
S&P500(大型株)と比較(長期チャート比較)
VDC設定来で見ると年初来のS&P500指数が下落したことにVDCの方が良くなっています。長期で右肩上がりとなっていますので、もし爆上げがなかったとしても長期保有もありかと思います。一般消費財はインフレに強いために金利上昇に弱いハイテクの比率が高いS&P500寄り今後数年は期待が持てます。
ハイテクが下落していることで、VDCがアウトパフォームしていますね。
バンガード・米国生活必需品セクターETFの基本情報(2022.11.10現在)
現在の株価(ドル) | 185.78 |
設定日 | 2004.1.26 |
経費率 | 0.1% |
52週高値(ドル) | 210.13(2022.4.21) |
52週安値(ドル) | 170.83(2022.10.10) |
年初来リターン | -5.48% |
5年リターン | 9.18% |
配当利回り | 2.31% |
経費率は長期投資も可能な水準でありますがVOOなどに比べると少し高いです。10月の安値から決算が良かった企業が多かったので少し上がってきています。配当利回りも高配当ETFと比べると低いですが2%超あります。
インフレ率は8%前後であり、FRBが目標としている2%に程遠いために金利の高止まりも予想されているのでVDCは指数や他のセクターをアウトパフォームしそうな雰囲気です。
2022年は良さそうです。構成銘柄も見ていきます。
ETFの上位構成銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | P&G | 12.15 |
2 | コカ・コーラ | 8.94 |
3 | ペプシコ | 8.66 |
4 | コストコ | 8.01 |
5 | ウォルマート | 7.31 |
6 | フィリップモリス | 4.27 |
7 | モンデリーズインターナショナル | 3.45 |
8 | アルトリア | 3.32 |
9 | コルゲート | 2.57 |
10 | エスティローダー | 2.28 |
上位銘柄は名前を聞いたことがある銘柄が多くなっています。どちらかというと、ハイテクのGAFAMと比べると老舗であって成長性のないつまらない企業と思われる方も多いのではないでしょう?
しかし、これまでの米国株の上昇はハイテクセクターが牽引して指数を押し上げてきた経緯があり、今後は金利が高いく推移していくことでハイテクセクターが長く低迷していく可能性があります。そうなってくると、商品にすぐさま価格転嫁を行える企業の決算は良くなり、パフォーマンスが良くなっていきます。たばこ産業は今後衰退していく可能性はありますが当面の間は高配当を出すだけの余力は持っていると思われます。
コカ・コーラなどは長い期間にわたって連続増配を続けており、唯一無二の競争力がある為に投資はしやすい企業であるともいます。
比較的有名な企業が多いですね。
構成銘柄との比較チャート
上位銘柄のコカ・コーラ、コストコ、P&Gのチャートを入れ込んでみました。似たような値動きになっていることから、経費率も安いですがかかるので個別で買っていくこともできそうな感じがします。ただ、かいじゅうも含め決算などをあまり見ない方にはETFの方が大きなセクター流れを読むだけでよいので、個別よりは買いやすいかもしれません。
ひとこと社会心理学『社会比較説』
社会比較説とは、自分の意見が多くの人と同じことでその意見に自信を持ちその考えがより強化されることです。集団で討論するときなども、よりハイリスクを好む人が多ければよりハイリスクな意見に落ち着くことになり、逆のにリスク回避を好む人が多ければ、リスク回避の方向に意見が集約していきます。
SNSは普段の社会生活と比較して同じ意見を持つ人を見つけやすい環境にあることで、インターネットの匿名性も併せて意見が激化、反対意見の軽視が起こります。炎上と言われる現象が頻発するのもこのようなSNS特性とひとが本来持っている性質からくるものなのかもしれません。
投資でもレバナスを肯定・否定するどちら側の人もいると思います。かいじゅう自身はどちらというわけでもなくその人によって立場が変わってくると思います。投資の期間や手持ちの資産、家族の数、普段の生活によっては判断も変わってくるので人によって正解は変わってきてしまうと思います。
基本SNSは情報収取の場でなくエンタメとしてみていきたいものですね。
というかいじゅうは影響受けまくりです(笑)