こんにちは、かいじゅうです。今回は米国ETF:VHTについて調べてみました。
2022年も終盤に入り、FRBの金融引き締めも利上げ幅の縮小や利下げの時期についても議論がされるようになってきました。経済指標は、強さも見せながら段々と金融引き締めの影響が出始めています。2023年~2024年にはリセッション入りが確実視されており、今後の米国市場は一段と見逃せない展開となりそうです。
2021年は上昇相場だったこともあり、3倍レバレッジETFなどを中心に紹介してまいりましたが、そもそも基本はレバレッジなしの通常のETFということでレバレッジなしの今回は2023年の主役になりそうなヘルスケアセクターETFを調べてみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VANGUARD HEALTH CARE ETF)とは
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VANGUARD HEALTH CARE ETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックスのパフォーマンスへの連動を目指す。米国のヘルスケア・セクターの大型株、中型株、小型株に投資する。当インデックスは、米国のヘルスケア・セクター株式銘柄で構成されている。このセクターは、ヘルスケア機器およびヘルスケア用品を製造する企業またはヘルスケア関連サービスを提供する企業、医薬品およびバイオテクノロジー製品の研究・開発・製造・マーケティングを主たる業務とする企業で構成されている。
米国ヘルスケアセクターの今後
2023年はヘルスケアセクターが優勢か
設定来のチャートになりますが、右肩上がりとなっています。現状は横ばいが続いていますが、よく使われているセクターローテーションを確認すると景気後退局面ではヘルスケアセクターは強いです。2023年は金利を高いス順で維持することもささやかれていますので、景気後退となればヘルスケアセクターは上昇してくる可能性は比較的高いと言えそうです。
また、ヘルスケアセクターは製薬会社など、景気と関係なく必要不可欠な製品を販売している企業が多いのが特徴であり、やはり景気後退局面に強いセクターであると言えます。また、ヘルスケアセクターはこれからも景気の良し悪しに関わらず、必要とされています。例えば、景気が悪いから病気の治療をやめようとか思わないはずです。そう考えるとこれからの成長性にも期待は持てます。
2023年もしダメでも、長期投資目線で保有も可能。
S&P500(大型株)とヘルスケアセクター比較
VHTの設定来で見るとVHT(青線)がSPY(橙線)をアウトパフォームしています。他に2023年期待しているETFとしてVDC(公益事業)などもありますが、VHT(ヘルスケア)の方がこれまでのパフォーマンスは良いです。
公益事業・ヘルスケアともに景気後退局面には強い傾向にあるので、どちらもよいとは思います。長期で見たときにはより分散(セクター含む)が効いて、銘柄の入れ替えも自動で行えるSPY(S&P500)も魅力的ではあります。
SPY(S&P500)を2023年アウトパフォームできる可能性が高いセクターETFは、VHTやVDCなどの景気後退局面に強いセクターが考えられます。
長期投資でも行けそうなETFですね。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFの基本情報(2022.11.9現在)
現在の株価(ドル) | 242.29 |
設定日 | 2004.1.26 |
経費率 | 0.1% |
52週高値(ドル) | 268.72(2021.12.30) |
52週安値(ドル) | 217.12(2022.6.30) |
年初来リターン | -9.32% |
5年リターン | 11.34% |
年初来のパフォーマンスはS&P500の-18%よりは良くなっています。経費率もVOOやVTIのように格安とまではいかないものの比較的安い経費率に抑えられています。株価は設定来から、長い間右肩上がりとなっていたため高めとなっています。少し買いにくいですね。
下落幅は比較的小さいですね。
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETFの上位構成銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | ユナイテッドヘルス | 8.92 |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 8.09 |
3 | イーライリリー | 4.92 |
4 | ファイザー | 4.62 |
5 | アッヴィ | 4.46 |
6 | メルク | 4.10 |
7 | サーモフィッシャーサイエンティック | 3.74 |
8 | ダナハー | 3.36 |
9 | アボットラボトリーズ | 3.19 |
10 | ブリストルマイヤーズスクイズ | 2.85 |
上位銘柄をみるとやはり景気に関係なく消費されそうな商品を扱う企業が多いですね。コロナ禍でさらに有名になったファイザーやメルクといった企業も含まれてます。アッヴィも高配当銘柄で有名ですね。
今後に期待していきたいと思います。
ひとこと社会心理学『同調』
投資するときに気を付けてほしいことに『同調』というものがあります。
日本はとりわけ『同調圧力』が強いともいわれます。ある実験では、自分以外の全員が間違いを選択した場合、正答率が約27%程下がってしまうことが証明されています。皆さんにも部活動や友達の輪の中で間違いだとわかっていても言い出せずに『同調』してしまった経験があると思います。
この実験のほかにも、ある物事を信じるグループがある場合にその物事に対して『同調』がおこりやく。その集団に対して自分が価値や魅力を感じている場合に顕著になるようです。
現在かいじゅうのような弱小から何十万再生を誇る強者まで、かなりの数の情報発信者がいます。『同調』から不用意に投資を行うのではなく、自分自身のものさしを持ち、収入や生活などリスク許容度に応じて投資を行っていきたいものですね。
そんなかいじゅうはユーチューバーに流されまくってます(笑)