こんにちは、かいじゅうです。
今回は日本株高配当ETF:2564について調べてみました。
今回は絶好調の日本市場の中から、高配当系ETFの紹介です。2023年は、日本株に追い風となるニュースが連発し、日経平均はバブル期以来の高値を目指す展開です。かいじゅうは押し目はあまり好みではなく、ある程度下がってから値ごろ感のある価格で買いたいといった感じですので、株はあまり買っていません。ともあれ、日本株は絶好調であり、PBRを押し上げるために東証が異例の改善要請を出したことからもわかるように高配当株は配当金が今後増える可能性があります。そんな状況なので、高配当ETFを調べてみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
※計算が普通に間違っていることがあります。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFとは
信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を「MSCIジャパン・高配当 セレクト25指数」の変動率に一致させることを目的とします。 出典:Global X Japan株式会社HP 原則として5月末と11月末の年2回、指数構成銘柄および構成比率の見直しを行ないます。
「MSCIジャパン・高配当 セレクト25指数」とは
MSCIジャパンIMI指数*の構成銘柄のうち、一定の市場流動性を持ち配当の持続性があると見込 まれる銘柄をユニバースとし、配当利回りの高い25銘柄のパフォーマンスを表すことを目的として います。銘柄選定にあたっては、特定の業種に偏らないよう制約が設けられています。 出典:Global X Japan株式会社HP
セクター分散はできるようです。
銘柄入れ替えについて
原則として5月末と11月末の年2回、指数構成銘柄および構成比率の見直しを行ないます。 出典:Global X Japan株式会社HP
銘柄入れ替えも自動で行われます。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFの基本情報(2023.6.20現在)
現在の株価 | 2,227円 |
設定日 | 2020年8月25日 |
経費率 | 0.429% |
年初来高値 | 2,334円(2023.3.9) |
年初来安値 | 1,984円(2023.1.5) |
基準価額 | 222,794円(2023.6.20) |
直近分配金 | 6,400円(2023.4.24) |
分配金利回り | 5.39% |
年初来騰落率(分配金再投資後) | 12.33% |
設定来リターン(分配金再投資後) | 66.44% |
経費率に限っては、他の高配当系ETFより少し高い気がします。注目したいのは他の日本高配当系ETFは5月や6月に新高値をつけたものが多いですが、2564に限っては3月以降高値を更新できていません。銘柄が多くなく日本株全体の上昇の恩恵を受けることができなかった可能性があります。
詳細銘柄やセクター比率で確認していきます。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFの上位組み入れ銘柄(2023.5.31)
ティッカー | 銘柄名 | 比率(%) | 配当金利回り(%)※ | |
1 | 6651 | 日東工業 | 4.24 | 4.14 |
2 | 7433 | 伯東 | 3.94 | 5.30 |
3 | 1833 | 奥村組 | 3.90 | 5.58 |
4 | 8975 | いちごオフィスリート投 | 3.89 | 5.19 |
5 | 3465 | ケイアイスター不動産 | 3.86 | 4.78 |
6 | 9104 | 商船三井 | 3.84 | 17.19 |
7 | 1820 | 西松建設 | 3.80 | 6.32 |
8 | 2914 | JT | 3.79 | 5.90 |
9 | 3492 | タカラレーベン不動産投 | 3.76 | 6.53 |
10 | 8595 | ジャフコグループ | 3.75 | 8.18 |
全25銘柄 | 10銘柄で38.77% |
不動産関連企業や不動産リートが多いイメージです。基本配当利回りが高い銘柄を中心にポートフォリオが組まれている状態です。
2023年1月の銘柄も見ていきましょう。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFの10位以下組み入れ銘柄(2023.1.31)
ティッカー | 銘柄名 | 比率(%) | |
1 | 9810 | 日鉄物産 | 6.55 |
2 | 5410 | 日本製鉄 | 4.47 |
3 | 5713 | 住友金属鉱山 | 4.30 |
4 | 5411 | JFEホールディングス | 4.19 |
5 | 5406 | 神戸製鋼所 | 4.16 |
6 | 9101 | 日本郵船 | 4.13 |
7 | 9119 | 飯野海運 | 4.08 |
8 | 5192 | 三ツ星ベルト | 4.00 |
9 | 9110 | NSユナイテッド海運 | 3.96 |
10 | 1820 | 西松建設 | 3.95 |
全25銘柄 | 10銘柄で43.79% |
過去の銘柄をみるとかなり銘柄も違えば比率も変わってきています。年2回の銘柄入れ替えはかなり大体に変更しているようです。また、銘柄数も多くないためか偏りが出てしまわないか心配になってきました。
セクター比率を確認します。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFセクター比率(2023)
セクター | 比率(%) |
海運業 | 18.68 |
建設業 | 11.99 |
REIT | 8.26 |
電気機器 | 7.52 |
証券、商品先物取引業 | 7.42 |
鉄鋼 | 7.36 |
卸売業 | 7.32 |
不動産業 | 3.86 |
食料品 | 3.79 |
その他 | 23.81 |
やはり、銘柄数が少ない為か偏りが出ています。海運業は今後減収が見込まれていますので、今後銘柄入れ替えで消えたり比率が少なくなる可能性があります。建設業、リート、鉄鋼などは景気敏感なセクターですので今後の日本経済次第な感じもします。
個人的にはこんな感じのETFがあってもいいと思います。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF分配金
分配金年月 | 金額 |
2023/4/24 | 6,400円 |
2023/1/24 | 300円 |
2022/10/24 | 4,500円 |
2022/7/24 | 800円 |
2022/4/24 | 5,100円 |
2022/1/24 | 100円 |
2021/10/24 | 3,100円 |
2021/7/24 | 600円 |
2021/4/24 | 3,800円 |
2020/10/24 | 1,800円 |
増配傾向にはありそうですが、銘柄数が少ない分業績の影響はありそうです。
2564 グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETFチャート
設定来では、安定してキャピタルも取れています。他ETFとも違いを見ましょう。
他の日本高配当ETFと比較したチャート
他のETFと比べると、現状の上昇相場に乗っていけていない感じがします。やはり銘柄のセクターの偏りがあり、利回りが他のETFより利回りが高い銘柄を選定しているので、キャピタルゲインでは負けてしまっています。海運業は、コンテナ船の運賃の低下により、業績が抑えられる傾向にありそうですが、日本のデフレが本当に終わり、賃金が上がっり、景気が良くなることがあれば景気敏感セクター(建設業・不動産・鉄鋼)などは上昇する可能性があります。比較的に鉄鋼などは売られやすくボラテリティが高い傾向にあるとされているので、今後の急騰局面があるかもしれません。
個人的にはこのような一癖も二癖もあるETFの方が、他のETFと保有しやすいと思います。それぞれの特徴がある米国株高配当ETFのVYM・HDV・SPYDのような関係でしょうか?この中では印象的には、利回りが高く銘柄の少なめのSPYDに似ている印象があります。
設定来では、安定してキャピタルも取れています。他ETFとも違いを見ましょう。