こんにちは、かいじゅうです。今回はレバレッジETF:INDLについて調べてみました。
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL )の紹介です。2022年の相場環境は不安定で長引くインフレ懸念から、米国株式は軒並み下落をしています。何を買っていくか迷うところですが、新興国のETFが密かに人気になり始めています。確かにあれだけトレンドから見放されていた『新興国』がユーチューバーの動画にも少しずつですが取り上げられてきています。
とりわけ人気になりつつある『新興国株』の中でも、今回のフラッグシップになりそうなインド株に2倍レバレッジをかけたETFを見つけたので調べてみました。短期~中期での投資を行う上で必須なETFとなりそうです。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
新興国:インドは上昇トレンドとなるのか?
プラスの要因①:人口の増加
現在世界トップの人口を誇るのは中国で14億2600万人と言われています。それに次ぐのがインドで14億1200万人と言われています。そして来年には、中国を抜いて世界一位になるとみられています。現在世界一位の中国も人口の多さ=市場規模の大きさということで世界有数の市場規模を誇る国となっています。2028年には名目GDPで米国を超えるのではないかと見られています。インドもその人口の多さから、市場規模が今後さらに大きくなっていく可能性が高いです。
プラスの要因②:GDPの増加
そもそもGDP(Gross Domestic Product)とは「国内総生産」のことで、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計額です。現在インドのGDPは、全世界で5位の3.3%でこれから人口の増加と政策による経済の発展のため、さらに上昇するのではないかとされています。
これだけ見ると投資環境は整いつつあるように見える。マイナス要因も探ってみましょう。
マイナスの要因①:一人当たりのGDPが低い
GDPは世界5位と上昇してきているものの人口で割った値は物足りない数値になっているようです。最近新興国の中で株価が上がった国と言えばベトナムその前は中国です。その時の1人当たりGDPの2分の1程度の数値しかないようです。
マイナスの要因②:GDPの増加が株価に直接関係しない場合もある
また、よく言われているのがGDPが増加することにより株価が上昇するとも限らないということです。GDPの多くを占めるのが個人消費のためGDPが上昇していけば株価の上昇が期待できるのは想像できるところです。
GDPの上昇=株価の上昇とならない理由は資金が株式に流入するタイミングに誤差があることがあげられます。GDPが順調に上昇していっても物価のインフレ率が高く、資金が多量に株式に流入することがなければ株価に影響が出ない場合もあります。経済がある程度成長していきそれ以外の面に影響されながらも一気にブレイクアウトするというようなシナリオが新興国にはあるのではあてはまるのではないでしょうか?
マイナス要因を見ても、今後改善の余地がありそうですね。
米国・世界との比較チャート
上記のチャートはSPY(米国株)、VT(全世界株)、INDA(インド株)の比較10年間のチャートです。やはり米国1強時代が続いていましたが、今後はわかりません。コロナショックでも同じように下落していますし、現在の下落トレンドの影響もそれぞれ受けています。
仮にインドが急成長しても米国株や全世界株もその恩恵を少なからず受けることになります。特に米国はグローバルな企業が多い為、市場が大きくなりつつあるインドなどの新興国には早くから目をつけていて市場開拓を行っているからです。そういった側面も考えるとやはり米国株、全世界株でスパイスとしてインド株のような投資の仕方も良いかもしれません。
他の新興国と比較
上記は他の新興国MCHI(中国)、EWH(香港)、EWW(メキシコ)、EWZ(ブラジル)との比較チャートです。この中ではインド株は好調といえると思います。他の新興国は厳しい状況に置かれています。
この状況をみると新興国の中では、やはりインドなのかもしれません。
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL )の基本情報
現在の株価(ドル) | 44.30 |
設定日 | 2010年3月11日 |
経費率 | 0.95% |
52週高値(ドル) | 67.1162 |
52週安値(ドル) | 40.9254 |
年初来リターン | -25.73% |
5年リターン | -12.65% |
ディレクション・デイリーMSCIインディア・ブル2Xシェアーズ(Direxion Daily MSCI India Bull 2X Shares)は、米国籍の上場投資信託。MSCI India Indexの変動率の2倍に連 動する日次投資成果を目指す
他の新興国と比べればパフォーマンスは良く感じます。
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL )の上位銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | リライアンス・インダストリーズ | 10.92 |
2 | インフォシス | 7.20 |
3 | ICICI銀行 | 5.80 |
4 | ハウジング・デベロップメント・ファイナンス | 5.58 |
5 | タタ・コンサルタンシー・サービシズ | 4.15 |
6 | ヒンドゥスタン・ユニリーバ | 3.07 |
7 | バジャジ・ファイナンス | 2.37 |
8 | アクシス銀行 | 2.28 |
9 | バーティ・エアテル | 2.11 |
10 | ラーセン&トゥブロ | 1.70 |
金融セクターが多い印象です。1位の10%以上の割合を占めるリライアンス・インダストリーズは、石油やバイオテクノロジーの会社でインドの富豪が率いる会社のようです。2位のインフォシスはテクノロジー。4位ハウジング・デベロップメント・ファイナンスは、住宅の融資の会社のようです。
新興国といってもハイテク産業も上位に食い込んでおり、グローバルに展開を見せてきているように感じます。
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL )のチャート
Direxion デイリー MSCI インド株 ブル2倍 ETF(INDL )チャート
コロナショックからは回復したものの今は下落トレンド、今後の上昇トレンドを待ちたいですね。
レバレッジはあった方が良いのか?:INDLとiシェアーズMSCIインドETF(INDA)の比較チャート
長い間ぼっくっ相場だったため、レバレッジなしの方がパフォーマンスはいい状態です。今すぐとはいかなくても1年~2年後には上昇トレンドとなる可能性があります。
今まではレバレッジをかけない方がパフォーマンスは良かった。これからはわかりません。
2倍レバレッジ比較(指数の優位性はあるか?) QLD(NASDAQ2倍レバ)とSSO(S&P5002倍レバ)と比較
QLD(NASDAQ2倍レバレッジ)、SSO(SP5002倍レバレッジ)との比較チャートやはり上昇トレンドだった米国の指数と比べると、圧倒的に差が出てしまっています。ただ、1~2年後インド株が上昇トレンドになれば、立場が逆転する可能性も大いにあります。
未来は明るいと言えるかもしれません。