こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:EDCについて調べてみました。
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF (EDC)について調べてみました。ジェレミー・シーゲル教授の著書では、米国株以外にも新興国株を16%程度ミックスさせることでパフォーマンスが向上することが示されています。
いろいろなユーチューバーの方の動画を見ていると、新興国株のターンがもうすぐ来るかもというような内容が次第に増えてきています。米国株が下落していることや現在割安ともいえる水準の新興国株式を仕込むのにはちょうど良いタイミングなのか?わかりませんが、ともあれ長く続いた米国一強時代終わりを迎えるということなのでしょう。リスクを抑えるため新興国株にも投資するのはありだと思いますが、3倍はどうなのか?考察します。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF (EDC)の基本情報
現在の株価(ドル) | 33.62 |
設定日 | 2008年12月17日 |
経費率 | 0.95% |
52週高値(ドル) | 101.868 |
52週安値(ドル) | 32.3186 |
年初来リターン | -54.52% |
5年リターン | -18.08% |
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY EMERGING MARKETS BULL 3X SHARES)は、MSCIエマージングマーケッツ指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
経費率は他のレバレッジ商品と比べても大きく差はありません。リターンは年初来、5年ともにマイナスとなっていてトレンドは来ていないということになります。今後トレンド入りしたならば、安値のうちに仕込むことで爆益をつかめる可能性はあります。
長い期間のチャートを見てみましょう
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF (EDC)のチャート
EDCの5年チャート
なかなか厳しいチャートです。2009年あたりに大きく上昇していますが、その後はボックス相場です。長い期間トレンドから見放されていたようです。この期間は米国株式が強く人気があったため、納得できます。
米国株が本当に強かったか確認してみましょう。
SPYとEEMのチャート比較
これをみるとやはり10年以上は米国株式が強かったといえるかもしれません。今後はわかりません。前回の新興国ブームは中国が中心でしたが、今回台風の目になりそうなのがインドやメキシコです。特にインドは目覚ましい発展を遂げていますし、もともと教育に強く優秀な人物が多いことでも知られています。いまだに中国は新興国の一員ですが、株価に限っては今後は足を引っ張る存在になる可能性があります。
これまではレバレッジにうまみがったのか確認していきます。
レバなしEEMのチャートと比較
このチャートをみるとレバレッジのうまみは、ほぼなかったといっていいでしょう。しかし、これからはわかりません。3倍レバレッジは一度トレンドを掴めば元の指数を簡単にアウトパフォームしていきます。
米国市場が下落トレンドにある中投資妙味があるのは、米国以外かもしれません。
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF (EDC)の上位銘柄
銘柄名(国) | 比率(%) | |
1 | タイワンセミコンダクター | 7.10 |
2 | テンセント・ホールディングス | 3.76 |
3 | サムスン電子 | 3.75 |
4 | アリババ・ホールディングス | 2.97 |
5 | リライアンス産業 | 1.36 |
6 | インフォシス オー | 1.16 |
7 | ヴェルー・サ | 1.13 |
8 | メイトゥアン | 1.11 |
9 | 中国建設銀行 | 0.99 |
10 | JDホールディングス | 0.82 |
上位銘柄でも比率は小さく分散はかなり効いている印象です。やはり中国やアジアの企業が大半を占めています。今後比率も大幅に変わっていく可能性はあります。アリババなどの中国株はここのところかなり比率を下げてきています。
指数連動なので比率は自動で変わるので気にする必要もないですね。
Direxion デイリー 新興国株 ブル3倍 ETF (EDC)の国別割合
国名 | 割合(%) | 国名 | 割合(%) | ||
1 | 中国 | 28.06 | 14 | カタール | 0.97 |
2 | 台湾 | 15.93 | 15 | クウェート | 0.77 |
3 | インド | 13.08 | 16 | フィリピン | 0.77 |
4 | 韓国 | 12.58 | 17 | ポーランド | 0.69 |
5 | ブラジル | 5.82 | 18 | チリ | 0.51 |
6 | サウジアラビア | 4.30 | 19 | トルコ | 0.27 |
7 | 南アフリカ | 3.97 | 20 | ギリシャ | 0.23 |
8 | メキシコ | 2.33 | 21 | コロンビア | 0.22 |
9 | 香港 | 1.93 | 22 | ケイマン諸島 | 0.22 |
10 | タイ | 1.86 | 23 | ハンガリー | 0.20 |
11 | インドネシア | 1.75 | 24 | ペルー | 0.19 |
12 | マレーシア | 1.50 | 25 | チェコ | 0.15 |
13 | アラブ首長国連邦 | 1.43 | 26 | 米国など | 0.11 |
これを見ても、中国が多く割合を占めています。中国は長く低迷することが予想されていますから厳しいかもしれません。今後、他の新興国が割合を増やしてくるとパフォーマンスが変化していく可能性が高いです。
インド・メキシコ・ブラジルなどは期待感はあります。
米国株3倍レバレッジ商品との相性は??
冒頭で述べたように新興国株を一定数ポートフォリオに入れ込むことはレバレッジなしの場合は有効だというデーターが存在します。リスク分散にも一役買うようです。しかし、3倍レバレッジの場合は値動きがかなり激しいために比率を絶えず保つように売り買いすることになりあまり意味をなさない可能性があります。
ですので、バランスを保つ意味で持つのではなく個々で買ってプラスに転ずるまで、握力最大で保持するというやり方やタイミングを見計らって購入・売却などできれば最高ですね。
かいじゅうには難しそうですので、レバレッジは控えめにしたいと思います。
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