こんにちは、かいじゅうです。今回は投資検討中の為替ヘッジ有商品を調べてみました。
2022年10月に入り一段と米国市場の下落が厳しくなってきました。金利上昇は引き続き継続されそうで、ドル高円安に伴って、投資を躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、ドル高円安の状況の中でもドルを保有していない方でも投資しやすい為替ヘッジ有の投資信託やETFを調べてみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
為替ヘッジ有投資信託・ETFの特徴
為替をリスクを気にせずに投資を行うことができる。
為替ヘッジを行うことによって、為替リスクを低減することができます。投資を長年行っていると円高の時期、円安の時期というのは訪れてしまうものです。為替によるリスクは、プラスにもマイナスにもなりえますが、2022年10月現在の円安ドル高の状態ですと、海外株式、ETF及びドル建ての投資信託(為替ヘッジなし)に投資しようとした時に株価や基準価額がそれほど変わっていないにもかかわらず、割高感が出てしまいます。
円高の時期にドル転を行っていた方は、気にせずに投資を行うことができると思います。為替ヘッジありの商品に投資を行うことで為替をある程度気にせずに投資を行うことができます。
ドル高による値上がり益は得られない
逆に為替ヘッジ有の商品に投資を行うことでマイナスの要因も発生します。2022年の米国市場は弱気で各指数も下落していますが、各米国指数に連動する投資信託ドル高影響を受けて、下落どころか最高値の更新をしている物もあります。為替ヘッジ有の商品は、これから投資を行う場合は有利に働く場合もありますが為替による値上がり益は得られないということもあります。
為替ヘッジは手数料がかかる
さらに為替ヘッジ有の商品はコストがなしの商品よりも割高になることがあります。為替による影響を低減するためにある程度のコストは必要になるということです。長期投資になり、金額が大きくなればなるほどコストが馬鹿にならなくなってきます。現状を把握した上で上手にヘッジ有商品を部分的に選択していくのは方法が良いと思います。
長期投資はヘッジなしでよいと思いますが、
2022年投資分についてはヘッジ有でも良いと思います。
為替ヘッジ有投資信託・ETF5選
①【ETF】iS米国債7―10年円ヘッジ(1482) 株価
iS米国債7―10年円ヘッジ(1482) 株価とは?
残存期間が7年以上10年未満の米国の国債への投資を通じて、シティ米国債7ー10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)の動きに高位に連動する投資成果を目指す。外貨建資産については、原則として為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を図ることを基本とする。効率的な運用を目的として、米国債先物取引等を利用することがある。
iS米国債7―10年円ヘッジ(1482) 株価の基本情報
運用会社 | ブラックロック |
現在値 | 1,886円(2022.10.12) |
運用管理費用 | 年0.154% |
分配金利回り | 1.54% |
設定日 | 2016.5.26 |
純資産 | 637億2100万円 |
年初来リターン | -18.37% |
iS米国債7―10年円ヘッジ(1482) チャート
FRBの金融引き締めにより、金利が上昇したことにより債券価格は下落しています。債券の良いところは、価格自体が下落すると利回りが上昇するというところにもあると思います。かいじゅうのように少額で運用している投資家は、特にリスクを考える必要もないかもしれませんが、資産総額が大きい投資家は債券を考えてみても良いかもしれませんん。
債券は現状で株価が下がり、利回りは上昇してきています。
②【ETF】iS米国債 20年超ヘッジ(2621)
iS米国債 20年超ヘッジ(2621) とは?
主として、残存期間が20年を超える米国の国債への投資を通じて、FTSE米国債20年超セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)の動きに高位に連動する投資成果を目指す。外貨建資産については、原則として為替ヘッジにより為替変動リスクの低減を図ることを基本とする。効率的な運用を目的として、先物取引等を利用することがある。対象指数の動きと高位に連動する運用を目的として、一時的に純資産総額を超える投資割合で米国の国債を組み入れることがある。
iS米国債 20年超ヘッジ(2621)の基本情報
運用会社 | ブラックロック |
現在値 | 1,460円(2022.10.12) |
運用管理費用 | 年0.154% |
分配金利回り | 3.57% |
設定日 | 2020.10.14 |
純資産 | 63億1000万円 |
年初来リターン | -33.33% |
iS米国債 20年超ヘッジ(2621)
こちらは期間が20年間という米国長期国債のETFになります。①の中期期間の国債と比べて、利回りは大きくなっています。①、②とも株価が下落し利回りが上衝する局面であり、来年あたりからの利下げも見込まれているために債券価格の上昇が期待できますので、買い始めるのには良い段階だと思います。
債券に注目している投資家も多いですね。次はゴールドです。
③【投資信託】SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)とは?
主として「ゴールドマザーファンド(為替ヘッジあり)」を通じ、金現物に投資する。上場投資信託証券に投資を行い、LBMA金価格(円ヘッジベース)に連動する投資成果を目指す。実質組入外貨建資産について、原則として対円での為替ヘッジを行う。
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジあり)の基本情報
運用会社 | 三井住友トラスト・アセットマネジメント |
基準価額 | 11,209円(2022.10.12) |
運用管理費用 | 年0.275% |
実質コスト | 年0.29% |
設定日 | 2017.11.28 |
純資産 | 37.95億円 |
年初来リターン | -9.975% |
販売会社 | 楽天証券・SBI証券など9社 |
GLDチャート
こちらの投資信託はヘッジ有とヘッジなしがあるのですが経費率にあまり差が出ていません。ゴールドETFのGLDが経費率0.40%ですので、ドルを持っている方はGLDやGLDMに投資した方がコストは抑えることができます。ドルを持っていない方はこちらの投資信託を検討してもよいかと思います。
ゴールドは、、上記の図にS&P500(SPY)との比較チャートを載せていますが、チャートに相関がありそうでない独自の値動きをしてくれるのが魅力だともいます。株とゴールドを一緒に買う投資信託などもありますが、基本的には別で買う方が良いともいます。景気後退が来るとゴールドは強い傾向にあるので、タイミング的には悪くないと思います。
ゴールドもよいですね。かいじゅうも検討中です。
④iFreeレバレッジ NASDAQ100
次は、現在大暴落中のレバナスです。こちらの大和レバナスが今のところ一番パフォーマンスがよさそうなので、掲載させてもらいました。
レバナスのパフォーマンス比較記事はこちら
iFreeレバレッジ NASDAQ100の基本情報
運用会社 | 大和アセットマネジメント |
基準価額 | 16,447円(2022.10.12) |
運用管理費用 | 年0.99% |
実質コスト | 年1.162% |
設定日 | 2018.10.19 |
純資産 | 1185.47億円 |
レバレッジ倍率 | 2倍 |
年初来リターン | -61.28% |
販売会社 | 楽天証券・SBI証券など24社 |
レバナス(QLD)チャート
チャートはほぼ同じ値動きになるQLDのチャートです。見事な下落をしています。かいじゅう自身は投資を行っていませんが8月から9月の上昇をみると中間選挙の影響で同じような上昇をする可能性があるのではないかと考え選択肢に入れてみました。
レバレッジはリスクが高く長期投資にはお勧めできません。かいじゅうも少額を短期で入れるのであればありと思っていますが、去年からおこずかいで投資を続けているだんなくんの含み損が膨らんできているのをみると投資はしにくいです。
ヘッジが効いているので素直に下落しているという意味では良いかもしれませんがリスク高ですね。
⑤【投資信託】ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型) Aコース(為替ヘッジあり)
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型) Aコース(為替ヘッジあり)とは?
「ダイワ・US-REIT・オープン・マザーファンド」を通じて、主に米国の金融商品取引所上場(上場予定を含む)及び店頭登録(登録予定を含む)の不動産投資信託証券に投資する。配当利回りを重視した運用を目指す。ベンチマークは、FTSE NAREIT エクイティREIT・インデックス(配当金込み、円ヘッジ指数)。為替ヘッジを行う
ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型) Aコース(為替ヘッジあり)の基本情報
運用会社 | ダイワアセットマネジメント |
基準価額 | 5,096円(2022.10.12) |
運用管理費用 | 年1.672% |
実質コスト | 年1.72% |
設定日 | 2004.7.21 |
純資産 | 97.88億円 |
利回り | 14.1% |
年初来リターン(分配金含む) | -27.71% |
販売会社 | 多数 |
チャート
リートも金利上昇局面で下落しているようです。月次レポートを見ても展望についても厳しい状況が想像できます。現状は、基準価額を切り売りして分配金を出している状態ではないでしょうか。
比較的に基準価額が下がり買いやすくはなってきていますが、今後基準価額が下がっていくと分配金をそのままの水準で出し続けることができなくなる可能性もあると思います。景気後退になっていくとすると、今後のリートの需要は落ちていくと考えるのが妥当だと思うので難しい判断になりそうです。
株以外の資産ということで調べてみました。
まとめ記事
去年と市場の置かれている状況はかなり変わってきました。この段階では、債券やゴールドといった資産に資金を振り分けるるのが無難だと思いました。年末あたりまでの短期で見たときには、レバナスなども候補にはあがってくるとは思いますが金利上昇後は金利を据え置く考えもあるとのことなのでリスクも大きくなってしまいそうですね。
ともあれ、ヘッジ有の商品をうまく活用することで、円安ドル高の局面でも投資を継続することが可能になります。ヘッジ有商品にもレバレッジと同じように良い点と悪い点がありますので理解した上で投資を行っていきたいですね。
かいじゅうはこの中であれば、ゴールドと債券はですね。