こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:DPSTについて調べてみました。
今回は米国の地銀株が次々に破綻したことで、地銀株が暴落中ということもあり地銀ETFを調べていたところ、金融セクターのETFや銀行セクター全体のETFは販売しているのですが、地銀のみのETF(IAT、KRE)などは日本では取扱勝っているところがありませんでした。そんなところSBIでDPSTという3倍レバレッジETFを発見しました。
レバレッジがかかっているETFが取り扱いがなく、レバレッジのかかっている商品に取扱いがあるパターンはCWEBなどでもありますが、日本人のレバレッジ好きには驚かされます。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)とは
Direxion デイリー リージョナル・バンクス・ブル3Xシェアーズ(Direxion Daily Regional Banks Bull 3X Shares)は、S&P リージョナル・バンクス・セレクト・インダストリー指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)の今後
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)設定来のチャート
トレーディングビュー提供の設定来チャートです。やはりコロナショック以来の下げとなっています。出来高もかなり上昇しているので、注目度が増している中で超短期や暴落狙いの投資家はチャンスと見ている方もいるようです。
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)直近3か月のチャート
トレーディングビュー提供の直近3か月のチャートです。3月の暴落からさらに下落してきています。米国の地方銀行は連鎖的に破綻をしていますので、どこまで破綻が続くかわかりません。直近でもかなり下げてきている地方銀行株もありますのでリスクは最大化されているといいと思います。
安くなるのはいいけど、理由が理由だけにめちゃくちゃ買いにくいですね。
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)の基本情報(2023.5.12現在)
現在の株価(ドル) | 4.00 |
設定日 | 2015.8.19 |
経費率 | 0.89% |
52週高値(ドル) | 39.179 |
52週安値(ドル) | 3.460 |
年初来リターン | ▲80.31% |
設定来リターン | ▲93.78% |
純資産総額 | 428.19百万ドル |
分配金利回り | 6.71% |
分配金利回りは3倍レバレッジらしからぬ状態となっています。3月からの株価下落が相当聞いているのでしょう。SOXLなどと違い、銀行株は配当金を出すことも多いのでそれも原因の一つかもしれません。
すごい下落率ですね。ここに入るのは勇気がいります。
Direxion デイリー 地方銀行 ブル3倍 ETF(DPST)の上位構成銘柄
銘柄名 | 比率(%) | |
1 | ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ | 5.26 |
2 | M&Tバンク | 3.41 |
3 | リージョンズ・ファイナンシャル | 3.11 |
4 | シチズンズ・ファイナンシャルグループ | 2.89 |
5 | トゥルイスト・ファイナンシャル | 2.81 |
6 | ハンチントン・バンクシェア―ズ | 2.81 |
7 | カレン・フロスト・バンカーズ | 2.58 |
8 | イースト・ウェスト・バンコープ | 2.51 |
9 | ZBナショナル・アソシエーション | 2.31 |
10 | ウェブスターフィナンシャル他134銘柄 | 2.26 |
S&P リージョナル・バンクス・セレクト・インダストリー指数の日々の値動きの3倍に連動ということなので、指数の銘柄を記載しています。
FASとの違い
FASと名違いはDPSTは、米国の地方銀行に関する指数をベンチマークにしていますが、FASは金融セクターのETFになります。例えば、、銀行だけではなく、証券、保険、その他金融サービスの銘柄が幅広く組み入れられています。今回の下落を狙うのであれば、リスクが高いですが今回の下落の影響を受けるDPSTの方が用途はあっています。
償還がないと思う理由
理由①他のETFの例がある
同じ運用会社のCWEBは、株価の暴落で株価が一桁台になり、純資産額も減ってきましたが償還ではなく、10株→1株の株式併合を行い現在も運用を続けています。そのときの銃資産額が約446.08百万ドルであったので、DPSTの純資産とも近いのでおそらく株式併合が近いうちに発表されるのではないかと思います。もちろん、さらに下がることも予想されているので、償還の危険性が0ではありません。
理由②SBI証券の見解
SBI証券のHPにこのような記事がアップされていました。注目してほしいのは3行目のところです。問題があるのは一部のめちゃくちゃな運用をしている地方銀行のみで144銘柄に分散されているから大丈夫だよということだと思います。
確かにそうですが、市場は一旦悲観が起こると下がるべき所より下がるときもあるので何とも言えませんね。2段目の時間分散はさすがだなとも思いましたが、3倍レバは個人的には難しいと思っています。
まとめ
個人的には償還ではなく、株式併合されるのではないかと思います。それなりの純資産があるので運用手数料も取れると思います。また、長期的に見たときに現在の下落は行き過ぎている可能性もあるので、チャンスととらえることができると思います。ただ、3倍レバレッジ商品はリスクも高いので自分なりのルールを厳格に定めてダラダラほったらかしにせず、ワンサイクル取れたら素早く利確することや売りの指値注文を行っていくなど対策が必要になると思います。かいじゅうはそこまではできませんの見送ることにします。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!
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