こんにちは、かいじゅうです。今回は高レバレッジの投資信託について考えてみます。
かいじゅうは、つみたてNISA、だんなくんのiDeCo及び子ども2人のジュニアNISAで長期海外インデックス積立投資を行っています。
直近こそ反発していますが、金利上昇やインフレの影響で株式相場が不安定な状況が続いています。
下落幅が大きくなってきたので、より大きく下落するレバレッジ投資信託について興味が出てきたので調べてみました。
かいじゅう自身は、CWEBでかなりやられているのであまり乗り気ではなかったのですがここ最近の相場を見ていると基準価格の大幅に下がっている投資信託に目が行きがちです。
CWEBの情報はこちらを参照お願いします↓
【株式併合後の投資状況】CWEB無限ナンピン地獄は脱したか?
最近思っているのが、米国の3指数は軒並み下落していて特にNASDAQは下落幅が大きかったです。
それに連動し、日本の日経平均やジャスダックなどの指数も下落基調にありましたが、かいじゅうが所有している日本の高配当銘柄については持ちこたえていました。意外と日本の高配当は強い局面なのかもしれないし、かいじゅうが買った銘柄がたまたま良かったからなのかもしれません。
そんなかいじゅうですが、結果から申し上げるとこの投資信託にはメリットがあるが投資リスクが高すぎるため、楽天日本株4.3倍ブルには投資は行いません。
基本情報
投資信託名 | 楽天日本株4.3倍ブル |
運用会社 | 楽天投信投資顧問 |
設定日 | 2015年10月7日 |
現在の基準価額 | 10,668円(2020.3.18) |
設定来高値 設定来安値 | 23,655円(2021.2.16) 2,301円(2020.3.18) |
管理費用(実質コスト) | 1.243%(1.442%) |
設定来リターン | +6.70% |
何といっても設定来安値が目を引きます。コロナショックで急落時の最安値が2,301円でボラティリティの高さを物語っています。
さらに、その1か月後にはなんと基準価額が最安値から10倍になるということがおきました。これは4.3倍ブルだからこそなしえた急騰といえるかもしれません。
ここだけ見ると、日本株の暴落時にこの投信だけ買っておけばよいのではないか?と思ってしまいがちですが、株価の底を判断するのは難しいためおすすめできません。
また、そこだと思ったところからさらに下落したとするとその下落幅は約4.3倍になってしまうため、大きく含み損を抱える可能性が高くなります。
市場を正確に読むことができれば、レバレッジの良いところをうまく使えるかもしれません。
特徴
この投資信託の運用方針が
国内の株価指数を対象とした先物取引を積極的に活用することで、日々の基準価額の値動きが国内の株式市場の値動きに対して概ね4.3倍程度となることを目指して運用を行う。
とされています。
先物の運用方法はその時の流動性によって、変更になる可能性があるためその時々で運用費用は変わってくる可能性はあります。
ベンチマークとなる指標がないと記載されていますので、わかりづらい部分はあります。
具体的な銘柄は調べても詳細は出てこなかった。
この投資信託の使い方
基本的にはかいじゅうはこの投信はおすすめできませんが、投資戦略を考えてみました。
この投資信託のメリットは日本株の投資信託であることで、米国株式の投資信託と違い、その日の14時50まで買付申し込み可能でその日の基準価額で約定されることにあります。(祝日など休場日はその日にはならない)
米国株式投資信託と比べて場合には、タイムラグが比較的少ないので短期の勝負にも対応可能な点は都合が良いと思います。
また、国内の株式市場の値動きに対して4.3倍ということなので、長期で見ると日本株が右肩上がりで成長していくことは想像ができないため、今後もボックス相場となる可能性が高いと考えたときには短期の勝負のための投資信託ではないか?と考えます。
4.3倍もレバレッジがかかっているのに、管理費用は比較的低く抑えられている印象になっています。
短期の勝負であればそこまで管理費用を気にしなくてもよいですが、ここは低いに越したことはないので、良い点といえると思います。
どこまで市場の反応を読み取れるかが重要ですね。短期勝負で使えそう。
暴騰した場合と暴落した場合
4.3倍ブルとなると暴騰・暴落がすさまじいので気を付けなければならないと思います。
レバレッジ・ブル商品であると2日営業日を過ぎるとレバレッジの倍数と乖離がでてくるので注意が必要で、ここでは説明はしませんがレバレッジ投信の場合は価格がもみ合った場合に減価リスクもあります。
下に暴騰パターンと急落パターンを示します。
基準日 | 1日目 | 2日目 | 2日目と基準日の比較 | |
株式市場 | 100 | 110 | 120 | +20% |
+10% | +20% | |||
4.3倍ブル | 100 | 143 | 198.9 | +98.9% |
+43% | +39.1% |
基準日 | 1日目 | 2日目 | 2日目と基準日の比較 | |
株式市場 | 100 | 90 | 80 | -20% |
-10% | -11.1% | |||
4.3倍ブル | 100 | 57.0 | 29.8 | -70.2% |
-43.0% | -47.8% |
すさまじい上昇率と下落率ですので、到底凡人には手が付けられない商品と感じます。
ただ、最大のメリットとしてはある程度日経平均が下がってくると、日銀が株を買ってくるのでそこまで下がることはないので、ある程度そこの予想がついた場合には勝負に出てもいいかもしれません。底がわかればの話ですが・・・
市場を予想するのはとても難しいですよね・・・マイナス幅が大きすぎる
投資を行うべきか??
かいじゅう的にはやはりここまで簡単に調べて記事を書かせていただきましたが、リスクが高すぎると思われます。
仮に底だと思って購入しても、その後に株価をさらに下落させるバットニュースがでた場合には目も当てられない状態になるということです。
中々扱いに苦しむ投資信託ですが、現在楽天証券では買い付け全銘柄中ランキング7位と絶好調です。日本人はレバレッジ投信が大好きですね。
レバナスのようなストーリがある商品は別として、日本株に4.3倍ブルって危険すぎると思います。
ただリスクをとることで短期的なリターンを最大化できる点は評価できるので、リスク許容度が高い方のみワンチャン期待枠や投資のお楽しみ部門で購入はありだと思います。レバレッジの倍数も高いので大きなリターンをうまく波に乗ることができれば大きなリターンを狙うことができます。
かいじゅうは投資しません。