こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:GUSHについて調べてみました。
Direxion デイリー S&P 石油 ・ガス採掘・生産 ブル2倍 ETF:GUSHについて調べてみました。似たようなETFでDirexion デイリー エネルギー株 ブル 2倍 ETF:ERXというのもありますので、比較しながら簡単に解説していこうと思います。過去にERXの記事も書いています↓
【レバレッジETF】Direxion デイリー エネルギー株 ブル 2倍 ETF:ERX 今年は石油株で爆益か??
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※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
Direxion デイリー S&P 石油 ・ガス採掘・生産 ブル2倍 ETF:GUSHとは
Direxion デイリー S&P石油・ガス探鉱・生産ブル2Xシェアーズ(Direxion Daily S&P Oil & Gas Exp. & Prod. Bull 2X Shares)は、S&P Oil & Gas Exploration & Production Select Industry Indexの200%のパフォーマンスに連動した投資成果(手数料および経費控除前)をあげることを目指す。
エネルギー関連のETFのようです。ERXの前にセクターの今後を見ていきます。
石油 ・ガス採掘・生産 株の現在・今後について
石油株は年初来で好調
エネルギーセクターは2022年年初来でもパフォーマンスが良く、ハイテク株を含むNASDAQ100指数やS&P500指数をアウトパフォームしています。エネルギセクターETFのVDEは年初来で約+48%と好調です。今回取り上げたGUSHは年初来で+92%とこちらもよいパフォーマンスを見せてくれています。
FRBの金融引き締めによりとりわけハイテク株は大きなダメージを受けました。金融引き締めにいたた理由であるインフレは高止まりの公算が高いので、今後もエネルギー関連セクターのパフォーマンスは好調が続く可能性があります。
今年はここまでエネルギー株のパフォーマンスは良いです。
S&P500(大型株)と元指数の比較
長期比較
ここ10年ほどはハイテク株が米国株を牽引し各指数を押し上げてきました。中でもハイテクの比率が高いNASDAQ100指数の強さが目立ちます。S&P500指数もハイテクの比率がそれなりにある為に上昇しています。
長期で見るとNASDAQ100指数、SP500指数にはやはり勝てません。短期で見てみます。
短期比較
短期で見るとGUSHの元指数が各指数をアウトパフォームしています。ハイテクなどと比べると地味なセクターであることには変わりませんが、エネルギー関連株は金利上昇局面に強いため短期で見ると強さが目立ちます。
2022年年初来ではエネルギーセクターがやはり強かった。レバレッジでの比較を見ていきます。
SPUU(S&P500指数2倍レバレッジ)との比較
短期比較
それぞれの2倍レバレッジETFを比較しています。同じように短期で見るとエネルギーが強いです。
長期比較
長期で見るとGUSHの上下が見えないほどの差になってしまいます。長期投資は無理かもしれませんが、現在の状況であれば少し長い期間での投資ができる可能性が出てきています。FRBは完全にインフレの息の根を止めるために金利を高止まりさせることが現実味を帯びてきたからです。エネルギー関連はまだ伸びるかもしれません。
状況次第でまだ投資妙味がありそうですね。基本情報を見ていきます。
Direxion デイリー S&P 石油 ・ガス採掘・生産 ブル2倍 ETF:GUSHの基本情報(ERXと比較)
銘柄名 | GUSH | ERX |
現在の株価(ドル) | 168.42 | 57.1 |
設定日 | 2015.5.28 | 2008.11.06 |
経費率 | 0.95% | 0.95% |
52週高値(ドル) | 257.76 | 80.27 |
52週安値(ドル) | 67.05 | 21.02 |
年初来リターン | 92.04% | 95.41% |
5年リターン | -52.94% | -23.46% |
元指数 | S&P Oil & Gas Exploration & Production Select Industry Index | エネルギー・セレクト・セクター・ インデックス |
多少の違いがあるようです。銘柄を見ていきます。
Direxion デイリー S&P 石油 ・ガス採掘・生産 ブル2倍 ETF:GUSHのの上位構成銘柄(ERXと比較)
GUSH | ERX | |||
銘柄名 | 比率(%) | 銘柄名 | 比率(%) | |
1 | オキシデンタル・ペトロリアム | 0.45 | エクソンモービル | 8.37 |
2 | デンベリー | 0.43 | シェブロン | 7.68 |
3 | テキサス・パシフィック・ランド | 0.42 | コノコフィリップス | 1.81 |
4 | テルリアン | 0.42 | オキシデンタル・ペトロリアム | 1.70 |
5 | コンチネンタル・リソーシズ | 0.41 | EOGリソーシズ | 1.61 |
6 | EQT | 0.41 | パイオニア・ナチュラル・リソーシズ | 1.55 |
7 | コムストック | 不明 | マラソンペトロリアム | 1.46 |
8 | レンジリソーシズ | 不明 | シュルンベルジェ | 1.45 |
9 | エクソンモービル | 不明 | バレロエナジー | 1.26 |
※レバレッジETF特有のDREYFUS GOVERNMENT CASH MANAなどは見やすいように記載していません。
※比率は2倍レバレッジETFのもので元指数のものではありません。
※GUSHの7~9位は元指数から調べました。時期によって比率はかなり変わるようで、サイトによって違ってきます。
多少の被りがあるもののかなり違いがあるようです。
レバなしとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
やはり、エネルギーセクター自体が上昇トレンドとなっているために2倍レバレッジの有効性をうまく引き出せています。レバレッジ商品は上昇トレンドとなった時のパフォーマンスは飛びぬけてよくなりますが、下落トレンドとなった時の下落幅も大きくなるために注意が必要になります。
状況的にはレバレッジをかけることは問題なかった。今後はどうでしょう。
レバレッジとの相性は??
現在の状況であれば、愛称は悪くないように見えます。上昇トレンドのセクターに素直にレバレッジをかけるのは、投資を行う上ではよくおこなわれることではないでしょうか?
しかし、好調なエネルギーセクターの中にあっても、日々のニュースでの上下はかなりのものがあり、ホルダーの方ならわかると思いますが、結構ひやひやします。この不安定な市場状況ではレバレッジ自体がより投資の難しさを増してしまう原因になるかもしれません。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!