1月21日(金)の米市場でも、各指数が調整局面に陥っています。中でもナスダックの下落幅はすさまじくレバナスホルダーの方は、肝を冷やしているのではないでしょうか?
レバナスは、様々な意見がある投資信託ですね。ある方は、レバナス絶対ホールドというし、ある方は、レバナスには絶対投資しないといいます。
かいじゅう自身は、CWEBやSOXLなどのレバレッジが効いているETFには少額投資していますが、レバナスには投資していません。
だんなくん(長男)はお小遣いで少額投資をしているようです。5月ごろから、投資を初めて2021年の右肩上がりの上昇相場に乗り、含み益もだいぶ抱えていたそうなのですが、現状初めてマイナスになってるとのこと。
レバレッジの商品は、うまく上昇相場に乗っていけば少額でも含み益を多く出せる可能性がある一方、下落相場ではあっという間に含み損が膨らむ可能性も秘めています。
今までは、レバナス民やレバナスホルダーといった造語も出てくるほど流行った投資信託ですが、今後を占う上で利上げまでの値動きは見過ごせませんね。
投資には、リスクがありますのでご自身のリスク許容度に応じて、ご自身の判断でお願いします。
レバナスとは?
チャートはトレーディングビュー提供のレバナス(QLD)のチャートです。
初代のレバナスと言えば大和アセットマネジメントのiFreeレバレッジNASDAQ100のことを指します。
この投資信託は、『日々の基準価格の値動きがNASDAQ100指数の値動きの2倍程度となることを目指したもの』です。
2021年の1月4日の基準価格は27,100円でしたが2021年12月30日の基準価格は42,484円と1年のリターンは約57.81%と大幅に上昇しています。
S&P500とナスダックの年間ベースでの上昇率が両指数ともに27%だったことから、上々の成績だとも言えます。
レバレッジ特有の減価リスクがありますが、それをはねのけて約2倍のリターンを得ています。
2021年は年間を通じて、多少の調整はありましたが年間通してわかりやすい右肩上がりの上昇相場だったことから、レバナスにはとてもいい環境だったということでしょう。
2021年は、悪いニュースが入って調整が来ても一夜にして株価が元に戻ったり、逆に突き抜けて上昇していくようなことが、多々見られましたので環境はよかったでしょう。
結局どっちのレバナスがいいの?
大和レバナス | 楽天レバナス | |
運用コスト | 0.99% | 0.77%(債券方式のため+0.19%) =0.96%程度? |
実質コスト | 1.162% | 設定1年未満のため不明 |
設定来高値 | 43,151円(2021.11.22) | 10,322円(2021.11.22) |
設定来安値 | 6,726円(2018.12.25) | 6,412円(2022.3.9) |
投資信託設定日 | 2018年10月19日 | 2021円11月17日 |
純資産 | 1510.32億円 (2022.3.14更新) | 216.41億円 (2022.3.14更新) |
レバナスホルダーにとって、2021年に大きなニュースがありました。2021年10月17日に楽天証券から楽天レバナスが誕生したことです。
しかも、楽天レバナスの経費率は0.77%であり、大和レバナスの0.99%より0.22%も安いということで、投資系のユーチューバーがこぞって配信していたのを覚えています。結局話をまとめるとほかの投資信託と同じで日の浅い投資信託は隠れコストがわからないため、ある程度の運用時間がたってからではないとわからないとのことでした。
また、楽天レバナスと大和レバナスでは運用方法に違いがあるようで、楽天レバナスは債券と先物取引の複合で、大和レバナスは先物取引という違いがあります。
どのような、違いが出てくるのかというと、運用方法債券が入ると評価額に対して年率0.19%程度加算される(同じ運用方法のiFreeレバレッジ次世代50の目論見書から)ということです。
つまり、楽天レバナスは運用コストが0.77%で大和レバナスは0.99%ですが、0.19%を楽天レバナスの運用コストに加算すると、楽天レバナスは0.96%となりあまり変わりがなくなってしまいます。
ということですのである程度の年数運用していけば、同じ指数に連動しているわけですので、あまり大差がなくなるのではないかと考えています。
楽天レバナスの実質コストについては、運用期間が1年未満のためまだわかりませんので2022年11月に運用報告書で実質コストが発表されるまでは大和レバナスで良いかもしれません。
現在ある程度の含み益がある方は、解約すると20.315%の税金がかかってしまうので、乗り換えるのでなくホールドしたほうがよさそうですね。
かいじゅうの意見。 レバナス以外の選択肢は?
かいじゅう的には、レバナス投資はありだと思います。
しかし、目的にもよると思います。短期的に少額の金額を投資して、増やそうとするならば2倍レバレッジは中途半端だと思います。
価格の変動が大きい3倍レバレッジのSOXLやTECLのほうがその用途には、あっている。SOXLやTECLなら指値で売り買いできるので、その値段にならなければ売り買いしない選択もできる。
また、投資信託だとどうしてもETFや個別株と違い買い付けに時間がかかってしまい、自分の思ったような価格で売り買いができません。
安値を付けた瞬間に買いに行っても約定した時には、価格が戻っていたということは多々ありそうです。投資信託は、前日のETFや指数の値動きをみて売り買いをするのではなく、大型連休などで一気に上がり下がりもあるので、ある程度大雑把に投資する手法に向いていると思います。
まさしく、S&P500や楽天VTIなどのインデックスと同じく積立投資にマッチしていると、かいじゅう的には思います。
ですので、レバナスに投資するのであれば、値動きを気にしないようにして長期ホールドしていくような戦略をとるしかないと思います。
悪い点は、ベンチマークであるNASDAQ100が、ハイテクセクターに偏っている点です。インデックスタイプの投資信託ではありますが、「分散投資投資にはならないのではないか。」という意見もあります。
良い点は、分散投資になるかわかりませんが、NASDAQ100はこれからの社会に必要とされている企業が、たくさん含まれていること。また、NASDAQ100をベンチマークとしているために組み入れ銘柄は、自動的に変化していくという点があります。
例えば、GAFAMが衰退していったとしても、それに代わる企業が上昇していくということは考えられます。そういった観点でいえば、分散投資とも言えそうな気がします。
そもそも、GAFAMは利益は今後も順調に増えていく可能性が高いですし、これまでもAPPLEなどはIPHONEが売れない時期など劣勢を挽回したからこそ、今の地位があるのは言うまでもありません。しかし、その期待値を上回ることができなければ、株価は上昇していきません。
しかし、NASDAQ100についてはストーリーはでき上っているのではないか?と考えています。
これから、相場は荒れそうな雰囲気が出てきました。何はともあれ、下落相場はチャンスにもなりますのでかいじゅうは、米市場の注視を続けていきたいと思います。