こんにちは、かいじゅうです。今回は高配当ETF:VYMについて調べてみました。
米国株市場は、2021年の強気相場から一転、2022年1月27日現在調整局面を迎えていますね。1月26日にFOMCが開かれ3月の利上げが確定的になったことで、いったん2%強上げていた指数が下落に転じました。
今後の米国市場では、金利の上昇によりグロース株のターンは終了し2022年はバリュー株が来ると予想されています。
バリュー株と言えば、新興勢力であり比較的若い企業が多いグロース株と比較して、老舗である安定した企業が多いです。ある程度安定した収益が見込める企業が多いので配当を多く出してくれます。
今回は、そんな中バリュー株を多く含むとされている高配当ETFであるVYMについて、現在のバリュー株とグロース株の比率について、記事を書いていこうと思います。また、かいじゅうが気になっているセクターや第3の選択肢についても記載していこうと思います。
こちらは、TradingView提供のチャートになります。コロナショックからの、右肩上がりのチャートになっています。2021年5月から少しボックスチャートを形成しましたが、そこから上昇しています。2022年各指数が下落している中でも、下落幅は小さく暴落に対する強さが見られます。
VYMとは?
ETFの名前 | Vanguard High Dividend Yield ETF |
ティッカーシンボル | VYM |
設定日 | 2006年11月16日 |
基準価格(2021年1月27日現在) | 109.66ドル |
配当利回り・年間配当 | 2.8105% 1株当たり 3.09ドル |
経費率 | 0.06% |
年初来リターン | 26.19% |
バンガード社が運用する高配当ETFになります。設定日は、2006年と比較されることが多いSPYDやHDVより古いです。基準価格は、2022年1月27日現在109.66ドルとなっており、SPYDに比べると1株当たりの単価は高くなっています。
経費率は、100万円投資しても600円という超低水準で、経費率0.03パーセントのVTIやVOOよりは高いですが、412銘柄をピックアップして、まとめて購入できるETFとしては、超格安と言えます。
手数料が安いのはうれしいですね。配当金のおかげで暴落時も安心して保有ができそうです。
VYMの組み入れ銘柄は?
組み入れ銘柄 | 412(2021年12月末) |
1 | JPモルガン・チェース |
2 | ジョンソン・エンド・ジョンソン |
3 | ホームデポ |
4 | プロクター・アンド・ギャンブル |
5 | ファイザー |
6 | バンク・オブ・アメリカ |
7 | シスコシステムズ |
8 | ブロードコム |
9 | エクソンモービル |
10 | ペプシコ |
上位10銘柄は、米市場に上場している一度は名前を聞いたことがある企業が並んでいます。安定的に配当金を出してくれそうな銘柄ですね。
逆に大型株過ぎて、ホームデポなどの配当利回りは少し低めの1.83%なっているため、それらの配当利回り低めの銘柄も組み入れられているため、市場平均を超える利回りの株式を選定しているようですが、3%を切っているのだと思います。
すぐに倒産などはなさそうですし、分散も効いているので長期積立も可能です。
VYMの特徴
VYMの特徴は、増配する配当金を得ながらキャピタルゲインを狙えることです。短期的に見れば、SPYDやたこ足配当などの問題を抱えていますが、QYLGの方が魅力的に見えるかもしれません。
また、キャピタルだけを狙うのであれば、VTI、VOOなどのインデックスやVIGなどもありますので、高配当ETFのキャピタルが弱い銘柄とインデックスのちょうど中間的なものだといえるかもしれません。
配当利回りは、2021年後半の株価の上昇で2.8105%下がりました。12月の配当で0.94ドルと増配してくれたので、配当利回りもそこまで下がりませんでした。これは、前年同期比15.98%の増配で、年間では6.58%の増配と11年連続増配を達成しました。
かいじゅうが、少量ですが投資を開始した2021年3月ごろは、まだ株価が100ドル付近で配当利回りも、まだ3%を超えていました。
当時はこの3%が高いのか低いのかわからなかったのですが、高配当と呼ぶには低いと最近は思っています。
連続増配中ですので、高配当連続増配ETFですね。
VYMのバリュー・グロースの比率 大型、中型、小型株の比率
バリュー | ブレンド | グロース | |
大型株 | 46% | 26% | 4% |
中型株 | 12% | 6% | 1% |
小型株 | 3% | 1% | 0% |
上の表が比率となります。票を確認するとバリューの銘柄数が61%となっており、さらにグロース株が少なくなっています。特筆すべきは小型のグロース株の比率が0%となっているため(小型のグロース株は配当金を出さないことが多いので当たり前かもしれませんが)、2022年は上昇があるかもしれません。
グロースを含まない点は今後評価されるかもしれません。
VYMがおすすめな人はどんな人か
VYMの最大の特徴は、上記に書きましたが配当金をある程度もらいながらキャピタルゲインを期待できるところにあります。
あなたが、20代などでこれから投資を始める方で長い期間投資できるならば、VYMよりも増配率が良いVIGがおすすめです。
逆に50代以上でインカムゲインをもらいたい方なら、SPYDやQYLGなどがいいでしょう。
そうなると、どうしても個々の状況によって変わってきてしまうことはありますが、ミドルエイジの30台中盤から50代で入金力があり、低い利回りでも配当金をそれなりに貰いながら、キャピタルもそこそこもらいたいという方に向いている商品かと思います。
グロースを含まないので、NASDAQ100やレバナスとの相性も◎です。
かいじゅうが気になっているセクター、第3の選択肢
2022年の市場は乱高下するのではないかと言われてます。そんな中上昇をつかめそうなセクターや選択肢があります。
かいじゅう的にはやはりエネルギーセクターやヘルスケアセクターは強いのではないかと思っています。しかしこちらはだいぶ前から言われていることですよね。
さらにインデックスすら専門家の間では、+0%パーフォーマンスもあり得るとされていますので、微妙ですね。有事の金と言われている、ゴールドにも地味な値動きが気になり、投資できないでいます。
最近、第3の選択肢について情報を得ることができましたそれは、先進国や新興国のバリュー株というものです。
ここ最近は米国一強が続いていた影響で、かなり影が薄い存在になっていたと思われます。専門家の中では、米国のバリュー株よりパーフォーマンスが良いのではないかと言われているそうです。確かにここ最近は、米国が強すぎた影響で投信ランキングでも先進国や新興国は下位に沈んでいます。新興国は最近中国の株が良くなかったので、ひどい状況でした。
結果はどうなるかわかりませんが、利上げとQTにより米市場はかなりの影響を受けることになりそうです。また、おすすめのETFや市場で気になるニュースがあったら、記事にしていきたいと思います。
VYMは固いところですので、安くなれば買ってもいいかもしれません。ザ・無難ETFです。
※この記事は、特定の商品をお勧めするものではありません。投資はご自身の判断で、ご自身のリスクにあった範囲でお願いします。
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