こんにちは、かいじゅうです。今回は3倍レバレッジETF:TNAについて調べてみました。
※投資にはリスクがあります。投資はご自身の判断でご自身のリスクに合わせて行うようにしてください。
TMFとは
Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(DIREXION DAILY 20+ YEAR TREASURY BULL 3X SHARES)は、NYSE 20年プラス国債指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指している。
つまり、金利が下降する局面では株価が下落します。しかも、3倍レバレッジになりますので、通常に比べ3倍の値動きとなります。元々、債券の値動きは穏やかで利息によるインカムゲインにより、資金形成を行っていく金融資産です。
TMFに投資する意味があるのか見てみましょう。
債券の今後
現在は金利上昇局面→2023年以降は金利下降局面へ
現在はFRBによる利上げが続いており、金利上昇局面であるのでTMFの株価は下落しています。今後、景気後退が観測されれば金利下降局面になっていくと言われていますので、TMFの株価にとっては有利な展開になっていくと思います。株価の下落により、利回りは上昇していますが、3倍レバレッジということもありインカムはおまけ程度と考え、キャピタルを積極的に狙っていく商品と考えた方がよさそうです。
株式とのリターンの差を見てみましょう。
米国株式と過去のリターンの比較
レバレッジなし
3倍レバレッジ
株式とのパフォーマンスの比較ではやはり株式の方が上回ります。よく言われることですが、債券で運用していくとインフレ率に負けてしまうことがあります。基本的には株式に投資を行った方が良いと思われますが、比較的値動きが穏やかなことと、暴落時にも株式よりも下がり幅が低いなどの特徴もあるのでポートフォリオの一部として組み込むのはありだと思います。また、USA360という投資信託は、一部債券にレバレッジをかけた運用を行っていますので、レバレッジをかけた債権を保有することは優位性があるのかもしれません。
債券より株式のリターンが上回っています。
Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF:TMFの基本情報
現在の株価(ドル) | 14.22 |
設定日 | 2009.4.16 |
経費率 | 0.88%(TLT0.15%) |
52週高値(ドル) | 32.4350 |
52週安値(ドル) | 10.500 |
年初来リターン | -49.32% |
利回り | 0.72%(TLTは2.13%) |
経費率は0.88%と高めです。レバレッジなしのTLTの0.15%と比べると高めになります。利回りについてもTLTの方が上回っています。ETFの説明でも書いてあるのですがレバレッジをかけている時点でインカムよりはキャピタル寄りの商品となっているということだと思います。下に書いてある構成銘柄でもTLTを汲み入れているのでその分が出ていということかもしれません。
現在は利上げにより、下落中のため買い場ではあります。
レバなしとのチャート比較(レバレッジ=リスクをとることにうまみがあるか?)
これを見ると3倍レバレッジをかけることにより、利益をあげられている時期があるようです。やはり現在のような金利上昇局面で投資をしておいて、金利下降局面に売却といったような運用と相性が良いと思います。
3倍レバレッジとの相性は??
3倍レバレッジをかけることにより、債券部分の比率を大きくできるという利点はあります。投資信託のUSA360は債券部分にレバレッジをかけることにより、より効率的な運用を狙っているようです。しかし、その効果は微妙で1年間のパフォーマンスでは状況が良くないこともあり、楽天VTIに比べてパフォーマンスは下回っています。債券は株価が株式と比べて穏やかなため、5%程度保有することは良いと思います。
レバなしインデックス積立が基本ですね。レバレッジは投資のスパイスに!!
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