言葉が話せない自閉症ムスコさんに挑戦させたこと①

プールで一生懸命平泳ぎで泳いでいる男の子のイラストです。

プールで一生懸命平泳ぎで泳いでいる男の子のイラストです。
ムスコさんは6か月からプールに挑戦

ムスコさんは、早くから自閉症スペクトラムが疑われたため、プールや体操などの習い事をしています。かいじゅう自身が、スポーツクラブでインストラクターとして働いていたため、プールは先行して通わせていました。因みにその時には、まだ言葉は全く出ていませんでした。

 それから、地域の医療機関に通う中で、主治医から「目で見えている手や足が思った通りに動かせていないのに、見えていない口や舌が動かせるわけないじゃない」という衝撃的な言葉をいただき、その後体操教室にも通うことになりました。現在の形になるまでの経緯や、かいじゅう自身が子供の発達障害について勉強していく中で、思いついたことを書いていきます。

何はともあれ、何事も一筋縄ではいかないムスコさんの状況を記事を見て触れていただき、同じような子供を持つ方の参考に少しでもなればと思います。

最初は、大泣き(プール)

ムスコさんは、ベビークラスからプールに入っています。生後6ヵ月の時に、かいじゅうが働いていたスポーツクラブの支店が、アパートの隣にできたことがきっかけで、プールに通うことになりました。

その頃には、発達障害はまだわかっておらずに、二人きりでいるときにあまり反応がなかったので、『ほかの子もこんなものなのか?』『この子大丈夫かなー?』と思っていました。

時が過ぎるにつれ、ムスコさんのあまりに反応がないので、かいじゅうの心はすさんでいきます。

今思うと、ムスメさん(現在3歳)と比べると反応が違いがありました。ムスコさんは第1子だったため、その反応に気が付きことはできませんでした

もし、同じような気持ちがすこしでもある方は、まず数多く周りの人に相談することをお勧めします。

このプールは、3歳までは親と子供二人で入って、コミュニケーションをとりながら『水慣れをしていく』といったもの。内容は、子供をプールの中で潜らせたり、揺らしたり、飛び込ませていく中で水の中に入っても怖くないという感覚を養っていきます。

プールに入ると最初は、ほかの子供より適応能力が弱めのムスコさんかなりボーっとしていたのを覚えています。水に入ると大泣きで、最初はダメかなとも思いました。

プールに入った後は、疲れるのか必ずふて寝でした( ´∀` )

徐々に変化が・・・

あきらめずに1年半通う中、変化が訪れます。

この時に、夢のマイホームを購入したことにより、かいじゅうの職場のプールへと移動することになりました。

変化に敏感なムスコさんですが、あまり反応がなかったことで「これはいい変化があるのではないか」という予感がありました。

2歳になるかならないの時に、急に覚醒し始めます。自ら飛び込んだり、意欲的な行動が出てきました。

適応能力は、かなり弱めなムスコさんですが、一度『これはいいぞ!』『これならできるかも!』と思った時の鉄の掟感は、半端がなくプールにおいても1年半の月日がムスコさんの中で、鉄の掟を作り出したようです。

一人で入るようになっても大丈夫

3歳から、ベービークラスは自然退会となり、幼児コースへとステージは変わっていきます。

そこに最大の難関が立ちはだかります。そう!!幼児コースからは、子供一人入らなければならないということ!!

幼児コースへ移る前から、かいじゅうと旦那くんの準備(マインドセット)が始まります。『今度のプールから、一人で入るんだよ』『お友達がいるし、ママも上(観覧席)で見てるから大丈夫だよ』など様々な場合に、対応できるよう事前のマインドセットを行っていました

1日目と2日目こそ、半べそをかいていたムスコさんですが、時がたつにつれ1人でプールに入ることにも慣れ、心配されたほどの惨事にはならずにすみました。

ムスコさんにとって大事なものは、不安がないことなので、事前にプールで起こりうる事態(例えば:トイレ、忘れ物)などが起こった時にどうすればよいか繰り返し伝えておくことで、ムスコさんの強さになります。

自閉症が濃ければ濃いほど、不安感が大きいので少しのイレギュラーでもパニックになってしまうことがあります。なるべくイレギュラーをなくしてあげることやイレギュラーを想定させてあげるヒント(声掛け)などを繰り返し行っていくことで、”強さ”にかわってくる思います。

現在も継続して通う

以前は、場所が変わってしまうと同じ事をしていても、別のことだと認識してしまうようなことがありました。(プール以外)

現在は、かいじゅうがスポーツクラブを退職したことで、通うスポーツクラブを変えましたが『プール』は『同じプール』と認識しているようで、嫌な思いもせずに通えています。

また、スポーツクラブが近くなったことや成長により、ムスコさんが大好きな自転車で通うことができるのもプラスに働いているようです。

ムスコさんの場合は、習慣性を体得するために自閉症スペクトラムのこだわりが、良い方向へ出ることがあります。

プールについても、『プールは楽しいもの』とインプットされるまでには、時間を要しましたが、ムスコさんの心にヒットする何かきっかけがあり、どこかの時点で『プールは楽しいもの』とインプットが行われたことが現在まで継続できている秘訣だと感じています。

ちなみに水泳の腕前はへっぽこですが・・・

プールに通わせて良かったことは、たくさんあります。水慣れができたり、体を鍛えることができること、列に順番に並んだり、あいさつや友達との交流があったりと良いところだらけでした。

中でも、列に並んで座って黙って待っていられるようになったことは、かいじゅうからすると大収穫でした。これから、就学を考えたときに習得しておきたいスキルの一つでした。

 本人も楽しんでいっているようなので、今後も継続していきたいと考えています。

長くなりましたので、体操教室の話は次回に生地にしようと思います。よろしくお願いします。

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